社会福祉法人 拓く

イベント・研修 (事業・活動)

5月31日、ビワを収穫しました。これからも作業を通して達成感や充実感に繋がるよう、意欲的に取り組んでまいります。

r g

 

安武地域のビワ畑に行き、ビワを収穫しました。5月31日の当日は、気温が高く水分補給を行いながら、収穫組と選別、袋入れ組に分かれて、利用者さんは、ボランティアさんと一緒に収穫しました。

出発前に、「おっきいの、取ってきてね」「たくさんお願いね」と言われ、利用者さんは、はりきって収穫を開始。戻ってきた時には、「取ってきたよー」と、ニコニコ笑顔で、皆さんに報告をされていました。

また、5月初旬には、安武そら豆の収穫が終わりました。毎年たくさんのご購入をいただきまして有難うございます。そら豆の収穫作業を終えてからは、地域の若手農業者と連携し、水菜の選別や袋入れの仕事をいただいています。次は、6月中旬にオクラ選別・袋入れ作業の仕事に取り掛かる予定です。

これからも作業を通して達成感や充実感に繋がるよう、一つひとつ次の仕事に意欲的に取り組んでいきたいと思います。  (出会いの場ポレポレ 白數 直基)

 

 

 

「惣菜処ぽれぽれ」は、2020年12月31日をもちまして閉店します。ご支援・ご協力、有難うございました。2021年1月1日より、多機能型事業として新たな活動へ!

くえ 「惣菜処ぽれぽれ」の前にて

 

「惣菜処ぽれぽれ」は、当法人設立前の1999年、障がい者が働く場の共同作業所「福祉の店アサンテ」が、エフコープ久留米店内(上津町)に出店したことに始まります。当時はクッキーや雑貨販売、喫茶店として営業し、2004年10月からは惣菜屋となり、「惣菜処ぽれぽれ」と改名しました。

そして、2008年より利用者さんに最低賃金を支払う就労継続支援A型事業に移行。年間を通して、おせち料理やクリスマス料理、恵方巻き、300個以上の弁当、ケータリングなどの注文をいただき、多くの方々のご支援によって運営してきました。

しかし、近年、市場競争が激化する中、店舗営業だけでは利用者さんに最低賃金をお支払いすることが難しいと判断し、16年間運営してきた「惣菜処ぽれぽれ」の就労継続支援A型事業を廃止することにしました。今後は、「出会いの場ポレポレ」のA型事業として企業と連携し、施設外就労にチャレンジしていく予定です。

 

エフコープ久留米店の皆様、そしてお客様には、共同作業所時代を含めての20年間、大変お世話になりました。数々の思い出がよみがえると同時に、大変寂しくもありますが、次なる私たちの新たなステージに向かって、利用者さんと共に、一歩一歩進んでいきたいと思います。 

これまで、支えていただきました皆様に感謝申し上げますとともに、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。 

 

 

2020年12月をもって障害児タイムケア事業を終了します。15年にわたり、ご支援・ご協力いただきありがとうございました。

 zddxh

 

障害児タイムケア事業は、平成17年(2005)10月より、久留米市内4つの中学(筑邦西中、牟田山中、城南中、江南中)で「地域で共に学び、共に生きる」ことを目標に、中学生や高校生の放課後、長期休暇の際の居場所づくりをつくろうと、特別支援学級の教師、地域の支援者、保護者の皆様と力を合わせて取り組んできました。

その中では、宿題したり、ゲームや体を動かして遊んだり、なかなか自宅ではできない調理実習や公共交通を使っての外出、さらには、親の会を組織して教師や保護者、生徒のつながりづくり、親元を離れての宿泊体験にもチャレンジするなど広がりのある活動を実施してきました。

 

しかし、コロナ禍の影響により本年4月から開催できない状況が続いています。また、当初から力を注いできた新たなつながりを推進する役目をしていたコーディネーターが何度か入れ替わる中で人材育成が不十分であったこと、ここ数年で「放課後等デイサービス」が充実してきたことで差別化することが難しくなってきたことにより、現在では1校で週2日のみの開所まで縮小しています。

今後、コロナ禍だけではなく、共生型や365日の施設外就労、親亡き後の暮らしへの取組みを考えていく上で、タイムケア事業に人材を注力できない中、継続することが難しいと判断し、12月いっぱいで終了することに至りました。

開設以来15年間にわたり、通っていただいた利用者さん、そして、ご理解とご支援をいただいた教師、保護者、地域、職員など運営に携わっていただいた皆様には心から感謝申し上げます。

 

 

 

11月11日、「惣菜処ぽれぽれ」のみんなで、日帰りバス旅行を実施しました。新型コロナ感染症対策を行いながら、下関の水族館「海響館」や「門司港レトロ」などを見学、楽しい時間を過ごしました。

門司港  門司港レトロにて

 

11月11日(水)、「惣菜処ぽれぽれ」の利用者さん、スタッフ12名で日帰りバス旅行を実施しました。定員25名のバスに、密接せずゆったり交互に座り、アルコールでの消毒、こまめな換気など、新型コロナ感染症対策を行いながらの旅行です。

当日は、雲一つない晴天に恵まれ、気持ちよく出発! 道中は、じゃんけん大会、イントロクイズなどで盛りあがり、車窓から海が見えた時には、「ワー!」と歓声が上がりました。

 

始めに、下関の「海響館(水族館)」を見学。なかでもイルカのショーが一番見ごたえがあり、次々と高くジャンプするイルカに歓声。その後、関門橋が見えるお店で海の幸を堪能しました。

次に、関門汽船に乗り継ぎ、わずか15分で門司港に到着。明治時代の建物にレトロを感じながら、お土産を渡したい人の顔を思い浮かべての商品選びも楽しみました。

帰りのバスは、みんな疲れたせいか、ぐっすり。いろんな思いを胸に、楽しい時間はあっという間に過ぎました。

 

写真は、新型コロナ感染症対策でマスク着用での撮影となりましたが、毎日、施設外・店内で頑張っているみんなは、ホッとした、楽しい表情。今回の日帰りバス旅行は、特別な、ずっと記憶に残る旅行になったと思います。

 

 

2020年9月、今年も台風の時期がやってきました。職員総出で対応。地震・大雨・新型コロナに加え、台風・停電・断水など必要な備えを、今一度見直し、取り組んでまいります。

 k h

 

年々、自然災害が増す中で、台風も例外ではありません。

9月初旬、特別警報級(中心気圧930hpa以下、最大風速50m/s以上)の台風10号が接近、または上陸するおそれがあると発表されました。

6日夜から7日朝にかけて最接近が予想される前々日の金曜日、被害を最小限に抑える為に、できる準備を地域の先輩方に聞いたり、ネットで調べたり、必要な段ボールや養生テープの確保に走り回りましたが、すでに完売している店がほとんどで、手に入れる事が困難な状況でした。ストックしていた分と業者さんに依頼をして何とか間に合いましたが、常日頃から準備しておく事の重要性を感じました。

夕方、利用者さんが帰宅されてから、職員総出で窓ガラスに段ボールや養生テープを米印に貼り、飛散防止対策や断水を考慮して、あちらこちらに水を溜める作業を行いました。

また、停電にも備え、発電機の試運転や携帯等の充電、公用車のガソリンも満タンにするなど対応に追われました。

 

 d c

 

翌土曜日は、各事業所の状況確認を行い、日曜日は災害対策会議をオンラインにて実施。月曜の対応や各家庭の状況の聞き取りを行い、対応を協議。情報共有はLINEにて行いました。

施設外就労はスタッフが前泊して職務を遂行し、ご自宅で過ごす事が不安に思われているご家族はグループホームやポレポレに避難していただき、スタッフも一緒に一夜を過ごしました。今回の台風は警戒していたよりも勢力が弱まり、大きな被害を受けずによかったと思います。

 

「出会いの場ポレポレ」が開所して19年になりますが、窓ガラスを補強したのは初めてでした。地震・大雨・新型コロナに加え、台風・停電・断水など必要な備えはそれぞれ異なりますが、今できる備えを今一度見直したいと思います。

 

 

m

 

 

6月10日、「出会いの場ポレポレ」にて、利用者さんの成人式前撮り会を行いました。早めの、成人おめでとうございます!

 gき 

純子さん、振袖、お化粧も。素敵です。当日、着付け、ヘアメイクのご協力を戴きました皆様、有難うございました。

 

 

純子さん。早めの、成人おめでとう!

 

拓くの利用者さんの一人、西村純子さんの成人式前撮り会を、6月10日、「出会いの場ポレポレ」にて行いました。

純子さんは、2021年の1月に20歳になられ、「成人」という節目を迎えられます。

世間は「コロナ」という感染症が広まり、制限される日々。宣言が解除された今日でも、以前の日常にはなかなか戻れていません。しかしそんな今だからこそ、楽しく明るいことをしよう!!と前撮り会を行うことに。

純子さんのお母さんにお話をし、日取りや着物のご相談をさせていただき、「是非!」と、お返事をいただきました。

前日まで、ポレポレの皆さんには飾り作りをお願いしたり、当日着付けやメイクをしてくださる方々へのお声掛けをさせていただきました。

 

前撮りの当日! 雨の予報だったのに、カラッと外は晴れて、明るい撮影日和になりました。

可愛らしい表情をカメラに向けておられる純子さん。そんな純子さんを横目に、最初に出会った時のことを思い出しました。

思えば私が初めて出会ったのは、純子さんが高校2年生の実習の時でした。最初の実習事前打ち合わせで、ポレポレに来られた時の純子さんの初々しさを鮮明に覚えています。医療的ケアを必要とされる方は、当時、ポレポレにはまだ少なく、純子さんのお母さん、学校の先生、渡邊さんと話しながらのスタートとなりました。

はじめは不安な気持ちがあり、「何かあってはいけない」と強く思い、慎重に活動をしていました。しかし、一緒に過ごしていくうちに、純子さんのことをもっと知りたい、関わりたいとも思うようになりました。

実習も何度か来ていただき、1回目より2回目、2回目より3回目と、声を掛ける方や関わる方が増えていき、純子さんの表情も回数を重ねるごとに柔らかくなっている気がして嬉しかった思い出が蘇ります。

 

純子さん、お母さん、おめでとうございました。

また、ポレポレの利用者の皆さん、スタッフの皆さん、当日までにお手伝いくださった皆さん、本当にありがとうございました。感謝申し上げます。

純子さんのこれからの人生が輝き、楽しい日々であることを願っています。 (職員 碇)

 

 

6月16日より、有限会社人仁様との惣菜・弁当の製造委託業務がスタートしました。私たちの新しいチャレンジです。職人さんと一緒の仕事に、ワクワクドキドキ。お役に立てるよう、しっかり頑張りたいと思います。

IMG_1961IMG_1973

 

6月16日からスタートしました有限会社人仁様との惣菜・弁当の製造委託業務では、職人さんが調理し、利用者さんと職員がお弁当の盛り込みやお寿司のパック詰め、野菜洗いや切り込み等の作業をしています。職人さんがとても丁寧に教えてくださり、利用者さんもとてもうれしそうに作業をされています。

慣れない作業もありますが、これまで、カフェで11年間、培ってきた技術が活かされていることを実感しています。

新しいチャレンジに緊張しながらですが、職人さんと一緒の仕事に、ワクワクドキドキ。お役に立てるよう、しっかり頑張りたいと思います。

 

IMG_2003IMG_2001

6月5日、閉店を迎えた「FOODS CAFÉ YUME(フーズカフェ 夢)」に、感謝状と歌のプレゼントをいただきました。地域の皆様、11年間有難うございました。「夢工房」は、今まで通り、クッキーやバナナケーキ、プリン等を販売中! 宜しくお願いします。

 

InkedIMG_2009_LI11 IMG_20088

音楽集団「Eオケ」実行委員会の皆様と一緒に歌い、感謝状もいただき、最高でした!

 

「FOODS CAFÉ YUME(フーズカフェ 夢)」は、2020年6月5日をもちまして閉店いたしました。11年の長い期間、ご来店いただき有難うございました。

カフェを始めた頃は、利用者さんもスタッフも慣れることで精いっぱいの日々でした。お客様が来られると、レジの前で怖くなり、すぐにスタッフを呼び、「いらっしゃいませ」「有難うございます」が言えずにいましたが、いつのまにかスムーズに出来るようになりました。これも、地域の皆様、久留米大学、南筑高校等、多くの皆様による、たくさんのあたたかい応援があったからだと心から感謝しています。

閉店の日、南筑高校の蒲池先生が、音楽集団「Eオケ」実行委員会の皆様と電子ピアノを持ち込んでご来店され、「YUMEカフェ」の最後にと、感謝状と歌のプレゼントをいただきました。思いがけないサプライズにビックリ。開店当初からのお付き合いでしたから、いろいろな場面を思い出し胸いっぱいになりました。

「夢工房」は、今まで通り、クッキーやバナナケーキ、プリン等をお店で販売しています。

今後は、地域で新たなお店の展開が出来るように力をつけていきたいと考えています。

これからも応援、宜しくお願いいたします。  (夢工房 山本眞理子)

 

「FOODS CAFÉ YUME(フーズカフェ 夢)」閉店のお知らせ → こちらへ

 

7月、佐渡島旅行第2班を実施しました。総勢43名の「大家族」で助け合い、お天気にも恵まれ、またまた、最高でした!!

2-41-6

 

今年2回目の佐渡島旅行は、7月8日から10日まで実施しました。平日ではありましたが、参加者は小学生3名を含む1歳から74歳までの43名です。

旅行前の6月には新潟・山形地震がありましたし、梅雨時期の天候が不安で、天気予報と毎日にらめっこ。出発4日前には晴れマークが出て、ワクワクドキドキしながらのスタートでした。

当日の朝5時20分に集まったのは、ポレポレ、夢工房の利用者さんと家族、職員と家族、そして、他事業所の職員の皆さんなど初対面の方も多くおられましたが、ルールは、ただひとつ。お互いに声を掛け合って、助け合うこと。また、家族同伴ではなく利用者さんだけの参加であっても、お金の管理はしない、連絡帳は書かないこと。管理的ではなく、全員が「家族の一員」として一緒の時間を有意義に、ありのままに過ごすことを目指しました。

  

ささえあい3-3

 

今回は、音や人、環境に敏感に反応するため環境調整が必要な利用者さんも参加しましたが、ホテルや現地の方々に全面的にご協力いただき、利用者さんの特性に応じて臨機応変に対応していただいたことはとてもうれしかったです。

また、旅行を通して、誰も排除しない、43名の「大家族」という空気感があり、誰にとっても安心して過ごせたように思います。障がいがあっても、友人の手を取って一緒に歩いたり、子どもたちの世話をしたり、荷物を持ったり、車椅子を押したりとできることはたくさんあります。「車椅子を押しましょうか。荷物を持ちましょうか。一緒に行きましょうか。一緒に待ちますよ」など、家族のように当たり前に声を掛け合い、誰もが一役を担っていました。そして、子どもたちは場の雰囲気を和ませ、周りの人にたくさんの笑顔を生みだしました。

 

2-11-2

 

佐渡島旅行は5月に続いて2回目です。回を重ねる毎に、「拓くの原点は、子どもから大人まで、障がいのある人や保護者、教員、支援者、それぞれの家族が一緒に参加して研修旅行をしていた」ことを思い出させてくれましたし、この旅行の形態こそが「拓くらしさ」だと思いました。

今回も、佐渡の皆さんには、港での歓迎と見送り、車の提供やお弁当の手配などをしていただきました。佐渡と久留米は、距離の点では離れていますが、これまた家族のようなたくさんの温もりを感じています。そして、心地よい疲れとともに、この大家族なら何かができそうな気がすると、胸を弾ませながら、久留米に帰ってきました。

佐渡の皆さんの支えがあってこそ、成立しているこの旅行。佐渡市役所の皆さん、社会福祉法人しあわせ福祉会の皆さん、本間さん。本当に有難うございました。

(統括本部長 北岡さとみ)

 

1-1

旅行会社、佐渡市の行政・障がい施設の関係者、佐渡汽船、旅館、観光地の皆さんと密に連絡を取り、現地の情報を入れながら、旅行プランを組みました。

  

佐渡島旅行、最高!! 5月15日~17日の2泊3日、39名の参加者で実現しました。家族だけでは実現できない遠方旅行も、みんなで行けば、実現できる! 佐渡市の皆さん、温かいおもてなしを有難うございました。

 sa 239IMG_7694

 

佐渡(新潟県佐渡市)に行こうと声をかけて集まったのは、1歳から83歳の39名。障がいのある利用者さんと職員だけの旅行ではなく、親子や地域の皆さん、職員の子どもなど誰もが参加しやすい形で旅行の準備を進めていきました。

佐渡に行くことになったのは、昔からお世話になっている方が佐渡におられたということもありますが、何よりもいろんな人が助け合いながら、飛行機やフェリーに乗って、遠方に行くことで絆が生まれ、つながりが深まることに意味がありました。

障がいのある人、高齢者、乳児にとって、少しの段差や移動距離、多目的トイレの有無やきざみ食の提供など配慮が必要なことが多いのですが、それをできるだけスムーズにできるように、事前に旅行会社、佐渡の行政、佐渡の障害施設の関係者、佐渡汽船、佐渡の旅館、観光地と連絡を取り合い、現地の情報を入れながら、旅行プランを組めたことはとても意義あるものでした。

 

IMG_7062IMG_0128

 

車椅子の方が2名おられ、大型バスでは移動が難しかったため、現地の障害者施設から大型リフト車を貸していただき、さらに職員さんも3日間お手伝いいただきました。運転や入浴など様々なお手伝いを快くしていただきました。私たちだけではゆっくりと入浴したり、観光したりできなかったと思いますが、お手伝いいただいたことでゆっくりと安心して楽しむことができました。地元の方ならではのお話を聞くことができ、より佐渡を楽しむことができましたし、なによりも、その温かい「おもてなし」がとても心に残りました。

旅行の準備から多くの方にアドバイスをいただき、佐渡の港に着いた時には、20名ほどの出迎えがあり、予想もしない出来事に感動しました。帰りの港にも見送りに来ていただき、横断幕が掲げられ、こういった人のぬくもりが、より深く人の心を豊かにするのだと実感しました。

家族だけでは実現できない遠方旅行もみんなで行けば、実現できる。また、バリアありだからこその助け合い、支え合いが生まれ、旅行をより楽しい旅へと導いてくれたようにも思います。

7月には、第2班、そして来年の第3班へと続いていきます。佐渡へ行くたびに、現地が利用しやすいものへ変化し、何年たっても印象に残る旅行にしていきたいと思います。

(統括本部長 北岡さとみ)