社会福祉法人 拓く

5月2019

佐渡島旅行、最高!! 5月15日~17日の2泊3日、39名の参加者で実現しました。家族だけでは実現できない遠方旅行も、みんなで行けば、実現できる! 佐渡市の皆さん、温かいおもてなしを有難うございました。

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佐渡(新潟県佐渡市)に行こうと声をかけて集まったのは、1歳から83歳の39名。障がいのある利用者さんと職員だけの旅行ではなく、親子や地域の皆さん、職員の子どもなど誰もが参加しやすい形で旅行の準備を進めていきました。

佐渡に行くことになったのは、昔からお世話になっている方が佐渡におられたということもありますが、何よりもいろんな人が助け合いながら、飛行機やフェリーに乗って、遠方に行くことで絆が生まれ、つながりが深まることに意味がありました。

障がいのある人、高齢者、乳児にとって、少しの段差や移動距離、多目的トイレの有無やきざみ食の提供など配慮が必要なことが多いのですが、それをできるだけスムーズにできるように、事前に旅行会社、佐渡の行政、佐渡の障害施設の関係者、佐渡汽船、佐渡の旅館、観光地と連絡を取り合い、現地の情報を入れながら、旅行プランを組めたことはとても意義あるものでした。

 

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車椅子の方が2名おられ、大型バスでは移動が難しかったため、現地の障害者施設から大型リフト車を貸していただき、さらに職員さんも3日間お手伝いいただきました。運転や入浴など様々なお手伝いを快くしていただきました。私たちだけではゆっくりと入浴したり、観光したりできなかったと思いますが、お手伝いいただいたことでゆっくりと安心して楽しむことができました。地元の方ならではのお話を聞くことができ、より佐渡を楽しむことができましたし、なによりも、その温かい「おもてなし」がとても心に残りました。

旅行の準備から多くの方にアドバイスをいただき、佐渡の港に着いた時には、20名ほどの出迎えがあり、予想もしない出来事に感動しました。帰りの港にも見送りに来ていただき、横断幕が掲げられ、こういった人のぬくもりが、より深く人の心を豊かにするのだと実感しました。

家族だけでは実現できない遠方旅行もみんなで行けば、実現できる。また、バリアありだからこその助け合い、支え合いが生まれ、旅行をより楽しい旅へと導いてくれたようにも思います。

7月には、第2班、そして来年の第3班へと続いていきます。佐渡へ行くたびに、現地が利用しやすいものへ変化し、何年たっても印象に残る旅行にしていきたいと思います。

(統括本部長 北岡さとみ)

 

4月29日、「第4回くるめ楽衆国まつり」に出店をしました。「ケニア・カザフスタンフェア」をテーマに料理の販売や文化交流にチャレンジしました。ご協力いただいた皆さん、有難うございました。

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「くるめ楽衆国まつり」は久留米シティプラザオープンをきっかけに始まり、久留米市を盛り上げようと毎年西鉄久留米駅からシティプラザまでの一帯で行われて15万人近い人出があります。

拓くとしては、久留米市が2020年東京オリンピック・パラリンピックの参加国、ケニア共和国・カザフスタンの事前キャンプ地に決定したことを受けて、昨年の「ポレポレ祭り」から一緒に盛り上げていきたいと取り組んでいる「ケニア・カザフスタンフェア」で参加してきました。

 

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サモサ           ピラウライス        マンティ

 

食のブースでは、ケニア料理をローローズカフェのローレンス氏から教わった「サモサ」「ピラウライス」、カザフスタンの一般的な家庭料理の「マンティ」の販売、また、シティプラザ館内ではケニア・カザフスタンの文化を知ることができる作品や民族衣装の展示を行いました。

サモサもマンティもすべて手作り、利用者の皆さんも新しい仕事にチャレンジし、悪戦苦闘しながらも楽しみ、しっかり取り組まれていました。

今回このお祭りに初めて参加させていただき、たくさんの方とお会いでき、新しいつながりがもてたと思います。2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、拓くとして今後も「ケニア・カザフスタンフェア」を「ポレポレ祭り」同様、一緒に盛り上げていきたいと思います。

最後になりますが、天候の悪い中たくさんの方々に来ていただき誠に有難うございました。

(野上 真紀子)

 

 

4月、当法人と久留米市手をつなぐ育成会の共催で、「障害がある人への意思決定支援~SDMから学ぶ『その人らしい』生活を支援するには~」をテーマに研修会を開催しました。どのような障害があっても「その人らしさ」が発揮できる環境づくりを目指したいと思います。

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4月25日(木)、久留米市総合福祉センターを会場に、本間奈美さん(一般社団法人SADO Act/新潟県 佐渡市)を講師にお招きして、「障害がある人への意思決定支援~SDMから学ぶ『その人らしい』生活を支援するには~」と題した研修会を、拓くと久留米市手をつなぐ育成会の共催で開催しました。約80名が研修会に参加され、意思決定支援への関心の高さが伺えます。

研修は、人権の話からスタートし、知的なハンディがある方たちの意思決定について、オーストラリアの先駆的な事例を交えて学びました。後半はトーキングマットという、カードを使った意思表示についてロールプレイをしました。

 

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研修の中で、意思決定支援とは、

〇自ら意思を決定することが困難な方が、日常・社会生活で自らの意思が反映された生活を送ることができるように、可能な限り本人が自ら意思決定できるよう支援すること。

〇『本人中心主義』を基本視点とし、ご本人が自己決定できるようにベストチャンスが与えられる環境づくりが大切。

①  ふさわしい環境や時期であるか

②  十分な時間・情報・明確な選択肢が与えられているか

③  本人の理解しやすい形で情報提供されているか

④  利益・不利益など予想される結果を見通して論議しているか

⑤  毎日の暮らしの中にあるさまざまな選択を自分の意思で決定し、それを積み重ねていくことが「その人らしさ」、「その人らしい生活」だと学びました。

 

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私たちが一緒に過ごしている重度の知的なハンディがある方は、わずかな表情や体の動きや変化など体いっぱい使って意思を表現されています。私たちは、その小さな意思表示を見逃さずに何を伝えようとされているのかを考え、確認し合いながら支援していくことはもちろんのこと、もっと意思を表現・理解しやすいように言葉を写真や絵をつかったりして、コミュニケーション手段を常に考えていくことが必要だと感じました。 

もっと「ご本人を知る」こと。ご本人の意思の真意をくみ取り、メリットもデメリットも受け入れて一緒に悩み考え、伴走していく側の力量・心構えが必要です(特に支援者)。

私たちをはじめ、家族や関わりを持つ人たちが利用者の皆さんにとって意思を伝えられる相手であり、それを受けとめられる一員でいることができるようにと思っています。又、どのような利用者の皆さんであっても、ベストチャンスが得られる環境づくりを目指したいと思います。(武田麻衣子)

 

 

安武そら豆復興作戦 ㉛ 4月20日、「そら豆祭り」が「ほんによかね会」主催で開催されました。地域の皆さんと共に「つながりを作る」という私たちの取り組みは、「お互いが信頼し、安心できる場作り」へまた一歩。有難うございました。

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今年も立派に育ったそら豆を、皆様のお手元にお届けすることができたと思います。

日々の皆様方の関わりの賜物と思います。本当に有難うございました。

4月20日、「ほんによかね会」の主催で農産物直売所「そらまめ」にて実施された「そら豆祭り」は、大盛況のうちに幕を閉じました。

私たち法人は、安武町のまちづくりの拠点として活動されている「ほんねよかね会」の社員です。

地域の皆さんと様々なブースを並べて、一緒に動いて、私が感じたのは「安心感」でした。「ゆったりやって、みんなで笑って、楽しもう」という雰囲気が祭りの中にはあり、リラックスした気持ちで、祭りを最後まで楽しむことができました。「つながりを作る」という私たちの取り組みは、「お互いが信頼し、安心できる場作り」という形に少しずつ歩を進めている。そのように感じた、「そら豆祭り」でした。

皆様、本当にお疲れ様でした。有難うございます。 (姫野 健太)

 

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