社会福祉法人 拓く

10月2019

10月25日発行の第333号「シャイニング」を発行しました。「夢工房 余暇活動のプール」や「10月27日ポレポレ祭りの紹介」を掲載しています。ぜひご覧ください。

シャイニング

シャイニング10月25日号 №333 詳細は こちらへ →

 

当法人は、2001年より「Shining(シャイニング)」を発行しています。

それ以来発行を続け、今回の10月25日号で通巻333号になりました。

現在は、主に出会いの場ポレポレ、惣菜処ぽれぽれ、夢工房、グループホームを利用されている皆さんに、当法人の活動などをお伝えするために発行しています。

発行は月1回を予定しています。

ぜひご覧ください。

 

 

 

10月27日、晴れ渡る青空の下、第18回ポレポレ祭りを開催しました。会場いっぱいに広がる「ワクワクドキドキ・ブレイクスルー」の輪。たくさんの皆さんと違いをこえて繋がった一日でした!

 IMG_9920IMG_9926

 

10月27日(日)、第18回ポレポレ祭りを開催しました。青空の下、会場では、参画していただいた皆さんの元気いっぱいの呼び声に、足を運んでくださった大勢の皆さんもにっこり笑顔で応え、それぞれのコーナーに立ち寄って祭りを楽しんでおられました。

オープニングでは、あふりかじゃんぐるの皆さんの演奏と共に、福井実行委員長が、「初めてのことに挑戦するのは、誰でもワクワクドキドキするものです。みんなで突破していきましょう!」と挨拶。続いて、当法人の利用者さんや小学生、東北・熊本から駆け付けてくださった方々がステージで開会宣言を行いました。

 

当日の様子を写真で紹介します

IMG_9941IMG_9974

ステージでは、安武保育園や黒琉の皆さんによる演技披露や吹奏楽演奏、ゲーム大会、アフリカの歌と演奏などを行いました。

 

IMG_9935IMG_9929

 久留米市が東京2020オリンピック・パラリンピックにおけるケニア共和国とカザフスタン共和国の事前キャンプ地となることから、みんなで盛り上げようと「ケニア・カザフスタンフェア」を開催しました。会場には、2国の文化に触れることができる展示を行い、国旗に色を塗るガーランド(旗)づくりなど安武小と鳥飼小の子どもとの交流も実施しました。

 

IMG_9948IMG_9997

今回、福島県南相馬市、二本松市からは8年連続。阿蘇郡西原村からは4年連続で出店いただきました。

熊本からは「特定非営利活動法人にしはらたんぱぽハウス」さんです(西原村)。熊本カレーやゆず胡椒ドレッシングなどを販売。

東北からは、「特定非営利活動法人コーヒータイム」さん(福島県二本松市)と「特定非営利活動法人あさがお」さん(福島県南相馬市)です。

コーヒータイムさんは、名物「浪江やきそば」。あさがおさんも、青ばた味噌や豆菓子などを販売。

「今年も楽しみにしていました」と話し掛ける来場者と交流を深めておられました。

 

IMG_9987IMG_9980

今回、ボランティア500人の皆さんが祭りに参画してくださいました。

小学生も大活躍! イベントへのお誘いで、会場内を回っていました。

 「おもいをつなぐ ワッペンづくりに参加してください!」「はっぴーランドで待っています!」

 

ポレポレ祭りに参画した実行委員会メンバーやボランティアの皆さんは、それぞれ障がいのある方、老若男女、それに国籍、職業も違っていましたが、その違いをこえて誰かと繋がりたいという思いで、来場者の皆さんに声を掛けておられました。

今年も大勢の方々と出逢うことができました。有難うございました!来年も秋に開催します。宜しくお願いいたします。

 

 

10月19日、安武校区まちづくり振興会社会福祉部会主催による「自助と互助って? 講座」が開催され、地域住民同士の支え合いの取り組みについて学ぼうと久留米市行政、国モデル事業の事務局、そして当法人の職員も参加しました。

!cid_3308696169515816405801331

 

10月19日、同講座は2名の講師をお招きし、安武校区コミュニティセンターにて開催されました。「住み慣れた地域で安心して生活するために」をテーマに、各地で講演活動をされている全国コミュニティライフサポートセンター(仙台市)理事長の池田昌弘さんと厚生労働省地域福祉専門官の玉置隼人(たまきはやと)さんです。

 

当日は、安武町の住民の方々を中心に、年配の方のみならず若い世代の方も多く参加され、約2時間の講座では、講師お二人からの様々なお話を元に、参加者に意見を聞いたり、質疑応答の時間を設けたりと、参加者が一体となってこれからの安武のまちづくりや地域・住民との繋がり、暮らしについて考える講座になりました。

 

お二人のご講演内容について紹介します。

 

厚生労働省地域福祉専門官 玉置隼人さん

今までの制度は自助、互助が当たり前に成り立っている中で作られて来ているものが殆どで、高齢者福祉、障がい者福祉、子どもの福祉と対象を限定して言葉を使い、それに伴い専門職を育成してきました。

しかし、現在、生活に困っている方が多く、介護サービス、包括支援センター、ケアマネージャーと今までのサービスが使えない人が多い。例えば、育児・介護と両方を必要とするケースは、働くことができず、家にいる。そうなると、子どもを保育園に預けられず、介護保険も使えないという制度の仕組みである。

一方シングルで子育や親の介護をしているとしたら、休職せざるを得なくなるという悪循環がある。単身家庭や単身での子育て世代が増えてくれば、それぞれのサービスで賄えなくなると考えられる。「8050問題」等、現在の制度では対応できない事が起きており、フルタイム勤務のみではなく、時間を短くする等、柔軟な対応が求められている為、幅広く課題を捉えていく必要があり、地域福祉に専門職がしっかりと関わって行く事が大事。そして、介護・保育と今までは分けていたのだが、統合的な相談の受付や支援する仕組み作りも大事ではないかとお話しされました。

 

S__770621541

 

全国コミュニティライフサポートセンター   理事長 池田昌弘さん

 昔に比べると制度は増え整ったように見えますが、人の繋がりは減ってきています。地域の繋がりを豊かにと2015年介護保険法が改正され、地域包括ケアシステムが導入され、地域の支え合いを重視してきたが、町内会のサロンやデイサービスでは本音が出ないことも多く、そういう集まりではなく、顔見知りになり自宅で集まりを行ったり、友人を畑仕事に誘ったりと、助け合って地域に復帰するような事が大切で、「ないものを探す」ではなく、「あるものを探す」に着目するというお話がとても印象的でした。

 

また、特に男性はサロン等に行かない事が多く、無理な事をやらされても続かない為、普段やっている中で工夫して続けて行く事、男性の居心地のいい場所で役割を持つ事も重要。それぞれが自助の意識は強いものの、互助に結び付ける事が難しいのは現実。しかし、互助の中に仲間がいる事で自助も生まれる為、普段の暮らしの中での意味付けや地域で生きる事で支えあいながらの住民スタイルを作る仕組みも大事とのお話がありました。

 

この講座をお聞きして、自分自身まだ自助意識が強く、周りや地域に目を向けきれていない現実を思い知らされました。自分達のまちで地域の方と暮らすという事や、両親が年を重ね数年後に高齢者となった時、私たち家族の価値観ではなく、本人たちが何をしたいのか、一人の人としての生活を真剣に考え、向き合う事が出来るよう私自身も考えていく必要があると思いました。

今まで地域を支えて来られた方々、これから地域を支えていくであろう子ども達、みんなが「助けて」と言い合え、人と人とが支え合う事が出来るように、どう生活し、どう生きる事が大事か。ただ繋がるという言葉ではなく、本当の意味での繋がりや支え合いをもっと自分や周りに問いながら深めていきたいと思いますし、自分達の暮らすまちを、子ども達に自信と誇りを持って伝えていけたらと思います。      (溝尻 博子)

 

 

 

10月15日、厚生労働省モデル事業 久留米コンソーシアムと当法人主催による「地域通貨とファンドレイジング学習会」を実施しました。講師は、龍谷大学政策学部准教授の深尾昌峰さんです。市民が「社会的投資」を通して地域課題に関心を持ち、主体的に課題解決に取り組むことの大切さを学ぶ機会となりました。

写真①

 

10月15日、社会福祉協議会大会議室にて実施した同学習会には、市役所や社会福祉協議会の皆様もたくさんご参加いただきました。

講師の深尾昌峰さんは、「社会的投資の仕組みを創り出す会社」を掲げるプラスソーシャルインベストメント株式会社(京都市)の代表取締役会長も務め、地域の社会的課題を解決するために「社会的投資」というこれからの領域を切り拓くリーダーです。今回、「地域が地域でありつづけるためには」をテーマに、ご講演いただきました。

 

講演の中で、心に残った点を紹介します。

 

・これから地域を持続可能にしていくためには、お金の流れを中心に、人の豊かさをどう実感したらよいかと考え、地域に必要なことをみんなで作るという点を軸にしていき、市民でお金を作り市民が基本財団を作っていかなければ、現状ではお金は回らない。「社会的投資」ができる金融機能も、まだ地域の中にはあまりない。

・現代社会が次々と変わっていく中、20年後の日本は、社会保障を税金で賄う必要があるが、日本の人口は減り、政府は何もしてはくれないから、今大事なことは地域と関わり、お金の循環や関係性も地域で考えていく時代になっている。

・市民も行政が出来る範囲を理解し、市民や社会をよくしていこうと取り組む団体を応援する仕組みを一緒に考え、問題はみんなで解決して、地域のための財団を作り、地域の寄付をぐるぐる回すコミュニティ財団が大切。

・「社会的投資」も、今、世界的に変わってきており、環境を考える投資や地域エネルギーを考える投資が増えてきている。

 

ご講演をお聞きして、「私たちが本気で社会を変える」という気持ちを持ち、政策や企業のアンプとスピーカーの役割が出来る担い手になることが大切だと感じました。

最後に、日本には地域に寄付をしたい人も投資をしたい人も沢山いるが、受け皿も少なく、やり方が分からない人も沢山いるとのことでした。それをもっと分かりやすく、やりやすくすることと、地域通貨やファンドレイジングを、具体的に自分たちでやってみることが大切で、そしてそのことが地域でお金を循環させる第一歩だと思いました。(井元 ひとみ)

 

line_1192028237795100

 

 

2018年度 厚生労働省モデル事業 安武ほんによかね会(安武小校区) プロジェクトの活動報告です

2018年度 厚生労働省モデル事業 安武ほんによかね会(安武小校区)

プロジェクト 活動報告

2017年度よりの継続事業です

 

 76

 

農産物直売所や地域食堂、無料タクシーの運営をしました。
レジは17年度のモデル事業に関わった子育て世代が交代で担いました。
久留米市行政が3つの補助・委託事業(生活困窮支援・障害者福祉・介護保険)として地域食堂の活動を後押しするようになりました。

 

実施目的
住民の参画を促しての拠点づくり
実施団体
一般社団法人「ほんによかね会」(安武校区まちづくり関係者・地域食堂運営会・社会福祉法人拓く・メリ
コア・子育て中の親たち)
実施内容
地域活動拠点施設「JAくるめ安武農産物直売所そらまめ」にて、農産物直売所や地域食堂の運営。
そらまめ祭り、暮れの市等イベントの実施
直売所のレジは、17年度「3ヶ月ママチャレンジ」に参加した地域の子育て世代が交代で担っている。
無料タクシー送迎「あいあい交通」にて地域食堂とスーパーとを組み合わせ、「買い物支援」を実施。
久留米市行政が地域食堂の持続運営のために補助金を支給

 

安武ほんによかね会の詳しい活動(事業計画等)は こちらで紹介しています

 

 

2018年度 厚生労働省モデル事業 もう一つの家(安武小校区・御井小校区) プロジェクトの活動報告です

2018年度 厚生労働省モデル事業 もう一つの家(安武小校区・御井小校区)

プロジェクト 活動報告

 2017年度よりの継続事業です

 

 5

 

福祉の専門家ではないボランティアで、知的障がい者だけではなく、重度心身障がい者も対象に、「土日里親」を実施しました。

身体的な介護が必要でも共存できるように、パワースーツを購入するなど誰もが介護しやすいように工夫しました。 

 

実施目的  
福祉の専門家ではないボランティアと重度障がい者との生活共存、専門職ではない人材育成
実施団体
障がい当事者
ボランティア
ポレポレ倶楽部(当法人の後援会)
社会福祉法人拓く保護者会
実施内容
ボランティアによる土曜日宿泊サービス(土曜日里親)
ボランティアの育成
地域住民相互扶助による信託事業

2018年度 厚生労働省モデル事業 6000人みんなが顔見しりの町 長門石(長門石小校区 )プロジェクトの活動報告です

2018年度 厚生労働省モデル事業 6000人みんなが顔見しりの町 長門石(長門石小校区 )

プロジェクト 活動報告

 

6000人みんなが顔見しりの町《長門石小学校区》pro_kaomishiri_2

 

地域活動に関わっていた住民、あまり関わってこなかった住民も合わせて約10名がコアメンバーとなり、食事やお月見会、ユルスポーツなど、顔見知りになるきっかけづくりを実施しました。

 

実施目的
地域住民みんなが顔見知りになることによって地域力を高める
実施団体
長門石校区の住民
実施内容
プロジェクトチーム結成
自由公園お月見会
ニュースポーツ体験会
まち歩き下見ツアーの実施

 

 

2018年度厚生労働省モデル事業 世代力発DEN所みやの人(宮ノ陣小校区) プロジェクトの活動報告です

2018年度厚生労働省モデル事業 世代力発DEN所みやの人(宮ノ陣小校区)

プロジェクト 活動報告

 

 IMG-0342IMG-0340

 

定例会を開催しています。

野菜農園づくり、河川敷でピクニック(デイサービスに通う高齢者、不登校の学生が参加)、社会医療法人天神会のデイサービス主催の餅つき、防災マップづくりに向けた意見交換会などを実施しました。

 

実施目的
異世代・異領域が混ざり合う地域づくり
実施団体
社会医療法人天神会
特定非営利活動法人未来学舎
宮ノ陣地区の住民
実施内容
プロジェクトチーム結成
耕作放棄地を開墾して野菜農園づくり
ポレポレ祭りへ出店
河川敷でピクニック実施
地域住民との連携(地域の季節行事へ参加・地域の防災マップ作成に向けた意見交換)等を実施

 

 

2018年度厚生労働省モデル事業 異文化力発電所(全校区) プロジェクトの活動報告です

2018年度厚生労働省モデル事業 異文化力発電所(全校区)

プロジェクト 活動報告

 

!cid_ii_k2u6t27v0

 

久留米市在住のケニア人、マラウイ人、安武地区の農業実習生(ベトナム人)、ミュージシャン、安武町の子育て世代の人、48歳の同窓生、そして、福祉人材の掛け合わせで「ケニアフェア」を開催しました。

 

実施目的
久留米に住む外国人との混ざり合いによる新たな担い手発掘と関係性づくり
実施団体
ポレポレ祭り実行委員会
久留米市在住のケニア人・マラウイ人
安武地区の農業実習生(ベトナム人)
久留米在住のミュージシャン
実施内容
ポレポレ祭りの企画・開催
ケニアフェアの開催
アフリカ人×農業実習生(ベトナム人)・ベトナム人×安武町の子育て世代による商品開発
「48歳会」とケニア人とのケニア料理商品開発
福祉人材×ミュージシャン×アフリカ音楽・ダンスのコラボレーション

 

2018年度厚生労働省モデル事業 輪をつくろう(江南中・城南中校区) プロジェクトの活動報告です

2018年度厚生労働省モデル事業 輪をつくろう(江南中・城南中校区)

プロジェクト 活動報告

2017年度よりの継続事業です

 

17224(親子でおやつつくり)17223(親子で芋ほり)

 

親子おやつづくり、スポーツ教室、芋掘り、江南フェスタ出店、マップ更新配布などを実施しました。

おしゃべり定例会を開催し、お互いを知り合いながら、自分の生まれ育ったまちの中で様々な体験をしようと、「みんなと一緒に楽しく暮らしていきたい」を形に話し合いを継続中です。 

 

実施目的  
地域で暮らす障がい児者の保護者同士、教員、地域の企業や店との交流の場づくり
実施団体
久留米市手をつなぐ育成会
江南中校区・城南中校区在住の障がいを持つ子どもと保護者
実施内容
17年度に引き続き、地域交流ランチ会やいもほり、おやつ作り教室、スポーツ教室等を実施。
江南中校区内の障がい児者にも優しい「地域いいね」マップの内容更新・配布
新たに城南中校区でも、障害がある子どもと親が集える「おしゃべり会」を実施。