社会福祉法人 拓く

2月2021

安武そら豆復興作戦レポート㊷ 2月下旬、安武そら豆は、大地の恵みをたっぷり受けてすくすくと成長中です。4月には美味しいそら豆を皆さまの元へお届けしたいと思います。

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2月下旬、安武そら豆畑を訪れました。

昨年10月に定植を行い、12月中旬にビニールトンネルの設置をしました。畑の広さは、およそ2反です。そして今、ビニールトンネルの中で、丈は80センチほどに育っています。

 

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ちょうど剪定の作業中でした。たくさん出てきた茎の中から太くて勢いのあるものを3本ほど残し、他は切り取ります。

 「冷え込みもありましたが、順調に育っています。根元の辺りの黒くなった葉っぱも取り除いておきます。残った枝に栄養をたくさん送れますからね」

確かに、根元がきれいに整えられていますね。

 

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枝のあちこちで、サヤも成長中です。徐々に枝の先も摘芯していきます。

3月上旬にはビニールトンネルを撤去する予定です。

 

IMG_1125S__4210692大雪の日です

 

スタッフのレポートを紹介します。

 

安武そら豆を作り始めて、今年で11年目を迎えました。今年の冬は寒暖の差が激しいことから、生育の遅れに大きく影響をもたらしていますが、少しずつ成長しています。

2月には予想しなかった大雪も降り、成長が遅れるのではと心配もしましたが、例年より長くビニールを張っていたことが功を奏し、雪にも負けず元気に育っています。

4、5月には、昨年よりさらに美味しいそら豆を皆さまの元へお届け出来るよう、成長を見守っていきたいと思います。(児玉元気)

 

 

「安武そら豆」について

安武の町のために、久留米のためにー。子どものために、みんなのためにー。

 

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久留米市安武町は、大河・筑後川がもたらす肥沃な土壌、豊かな自然に恵まれ、昔から農業が盛んな町です。中でもそら豆の名産地でした。

昔、安武の農家の人はそら豆をたくさん育てて、現金収入のために久留米の町中に売りに行っていました。

「どこの人ね?」と聞かれて、「安武から来た」「ほんなら、これは安武豆たい」と評判に。

町中の人は、5月頃になると安武町の豆売りを楽しみに待っていたそうです。

 

安武そら豆の特徴は、大粒でつやつや、ホクホク。現在、市場に出荷する農家は数軒です。

そこで、2011年より当法人は、「農業振興にお役に立ちたい」と地域の皆様のご協力をいただきながら、「安武そら豆復興作戦」を実施しています。

以来、少しずつ作付面積を広げ、2016年4月には、「安武そら豆のおいしさ」を知っていただこうと「安武そら豆祭り・子ども祭り」を開催。

地域の園児や小学生が安武そら豆を植える「定植体験会」も開催してきました。

今後も、「安武そら豆」を地域振興につなげ、子ども達や地域の皆さんが自分達の町を誇れるよう、力を合わせて安武町の魅力を発信していきたいと思います。

 

 

 

 

 

2月6日・7日、第13回「喀痰吸引等第3号研修」を開講。受講者は13名、新型コロナウイルス感染予防対策を徹底しながら実施しました。

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今年度9月12・13日に引き続き2回目となる第13回「喀痰吸引等第3号研修」を開講しました。コロナ禍ではありますが、一事業所から、気管切開によって痰の吸引や経管栄養などの医療的ケアが必要となったため、多くのスタッフを受講させたいという要望をいただきましたので、感染予防対策を徹底しながら実施しました。

私は、「喀痰吸引等第3号研修」の担当になって2年目ですが、全く知識がなく喀痰吸引の内容について勉強を自らしなければならないと思い、不安の中、受講者として参加しました。また、福祉分野の経験は一切なく、事務職を主として勤務しております。現場で働く皆さんが、利用者さんに寄り添った支援を、と日々職務に励んでいる様子をみて、私も少しでも学ばなければとの思いが芽生え今回の受講に参加したことも理由の1つです。

 

当日、受講された方々は13名です。

まず「基本研修」の講義では、初めての専門用語に戸惑いましたが、講師の先生は、体験談を交えながら話されましたので、非常にわかりやすく初心者でも聞き取ることができました。何とか筆記試験にも合格し、次の「シミュレーター演習」では、痰吸引用のモデルを使い、その手順を学びました。モデルを使った行為とはいえ、体内に栄養を送る重要な行為だと思うと緊張しすぎて、手順をまちがえたり、声掛けを忘れたりもしましたが、充実した2日間となりました。

 

基本研修終了後の2月8日から、いよいよ「実地研修」がはじまります。口腔内の喀痰吸引、鼻腔内の喀痰吸引、気管カニューレ内部の喀痰吸引などをモデルではなく、利用者さんに医療的ケアとして行うのは、かなり不安ですが、看護師さんの指導の下、細心の注意をしながら精一杯臨みたいと思います。

喀痰吸引等研修を受講して正しい知識と技術を得ることで、特定の方にだけですが医療的行為を行えるようになります。それが、利用者さんにとっての地域生活を支える重要な役割となりますので、今後も研修を継続していきたいと思います。 (出会いの場ポレポレ  福井 尚子)