お知らせ (研修)

1月 NPO法人あさがお(南相馬市)多機能事業所の開所式に出席しました  昨年11月 東北の石巻市、福島市を視察しました

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NPO法人あさがお 多機能事業所「ともに」

NPO法人あさがおさんのホームページをぜひご覧ください   http://www8.plala.or.jp/asagao/

 

1月、福島県南相馬市にあるNPO法人あさがおの西みよ子理事長からお電話があり、1月15日に多機能事業所「ともに」の開所式を行うとのお話でした。

2011年3月11日の東日本大震災からもうすぐ4年。NPO法人あさがおさんがここに至るまでには計り知れないご苦労があったことでしょう。そんな中でも、たくましく次の事業に踏み出していく西さんたち。今回、精神障害者の生活介護・自立訓練施設を備えた居宅介護の多機能事業所「ともに」を新築されたのです。

建築単価の高騰で当初の予算の倍以上の資金繰りが必要だったこと。精神障害者の事業所ということで、隣の家の人たちから反対にあい、何度も説明会を開かれていることをお聞きし、ぜひとも開所式には応援に駆けつけたいと思い、急いで飛行機の手配をしました。

また、こんな時に一番の力になれるのは利用者の皆さんだと思い、急ではありましたが、ビデオレターでメッセージを作ることにしました。まず、「BELIVE」という曲をみんなで歌い、それから「おめでとう!」と力強くみんなでお祝いの言葉を贈りました。

1月15日の開所式で、そのビデオレターを流していただくと、会場の皆さんも寄り添うように歌っておられ、西さんを始め、多くの方々が目を潤ませ感激されていました。

当法人で開催しているポレポレ祭りには、大変な状況の中、4年連続で駆け付けてくださった「あさがお」の皆さん。心ばかりですが、エールを贈ることができたかなと思っています。

(常務理事 馬場篤子)

 

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西みよ子理事長                                 馬場篤子常務理事

 

昨年の11月に東北を訪問しました。東日本大震災から3年8ヵ月を経過していたこともあり、私が震災当時の様子をうかがえたのは、建物があっただろう処に何もなく、ただ広い荒れた更地になっていたということ。その広い土地をダンプトラックが行き交い、仮設住宅が所々に点在していました。

宮城県石巻市から福島県まで当時の様子をお聴きしながら移動した後、仮設住宅で暮らす方々にお会いし、お話を聞かせていただきました。地域によって復興状況も異なり、課題もさまざま。東京オリンピック開催が決まり、喜ぶ人が多い中、復興を待つ地域では、働き手を東京に奪われ、ますます工事が進まないということもお聞きしました。5年後の2020年、東京オリンピック開催時、東北の復興は、どこまで進んでいるのでしょうか?被災者の皆様も、テレビの前で東京オリンピックを楽しまれることを願います。

今年は、阪神淡路大震災から20年。多くのテレビ番組で今の様子と当時の様子が放映されていました。町並みは復興したけれど、人々の心は復興したとは言えず、未だに多くの方々が苦しまれています。東北においても、年月が流れて町並みは少しずつ復興しても、原発により未だ避難生活をされている方々もいる中、今、私たちができることは、思いを寄せながらつながり続けていくことだと思います。

 

また、今年の1月15日、NPO法人あさがおさんの多機能事業所「ともに」の開所式に、馬場常務と一緒に日帰りで行ってきました。あさがおさんは、当法人が秋に開催している「ポレポレ祭り」に毎年来てくださり、焼きそばや手作りのお味噌などを販売していただいています。

震災当時は、福島第一原子力発電所の放射能漏れから逃げるため、転々と活動場所を移されました。今回、「ともに」という新しい場所でまた頑張ろうと笑顔いっぱいの皆さんを見ることができ、私もパワーをいただきました。

式典では、当法人の利用者の皆さんのビデオレターを披露し、「BELIVE」を一緒に歌ってきました。「ともに」の名前のように、私達も遠く離れた久留米から思いを寄せて「ともに」がんばり、応援していきたいと思います。              (本部長 北岡さとみ)

 

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ビデオレター

 

※多機能事業所「ともに」

精神障害者の生活介護・自立訓練施設を備えている。

同市をはじめ、原発事故で避難を強いられている双葉郡の障害者らを受け入れる。

施設は2階建てで定員20人。

風呂や台所の他、運動や集会に使える多機能スペースを備える。

看護師、精神保健福祉士らが常駐し、利用者のケアに当たる。

緊急用の水、食料を備蓄し、万が一災害が発生した場合には障害者の受け入れ拠点としての役割も担う。

(資料「福島民報」より)