お知らせ (研修)

2月 日本グループホーム学会 全国大会(京都)プレ集会に参加しました  若いスタッフも大いに刺激を受け、良い研修の機会となりました。 

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2月22日(日)、京都市の京都テルサにて開催された日本グループホーム学会全国大会プレ集会に、当法人より4名が参加しました。

テーマは、「地域に居場所を作り出す支援力~行動障がいのある方の暮らしを考える~」。

主催は日本グループホーム学会です。

研修として参加した4名のレポートをここで紹介します。

 

 

今年の7月に京都市で開催される「第11回日本グループホーム学会・京都大会」のプレ集会に駆けつけました。

当法人の恩人である故広瀬明彦さん(京都府・社会福祉法人相楽福祉会)の息子さん、朋君たちが頑張っていることもあり、20代の若手職員3名を連れて行きました。

基調講演では、「慌てず焦らず諦めず 地域の中に居場所がある~その行動障がいとどう付き合うか~」を演題に、社会福祉法人森と木の岸田隆さんが登壇。「行動障がいのある方の暮らしを考える」という視点で、「福祉サービスを利用していても地域から存在感を消すことではない」「特殊な人たちが特殊な場所で生きていくことをしてはならない」と話されました。

実践報告では、NPO法人出発(たびだち)のなかまの会の石井香里さんが、「だれもが暮らしやすい地域づくりをめざして」という視点で、「本人中心に支援の幅を広げていく、本人の力で暮らしをつくっていく、解決していくことが大事」と発言。

どちらのお話も、当法人が目指している姿と一緒です。これから若い職員が中心となってその姿を実現していってほしいと思いました。

若手3人は、その夜遅くまで飲み交わしながら喧々諤々と打ち合わせ。早速、何かを始めるようです。がんばれ、若い世代!   (常務理事 馬場篤子)

 

 

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今回、「行動障がいのある方の暮らしを考える」という地域生活をテーマにした講演をお聞きし、私も実践している職員として多くを考え、学ぶ事ができました。中でも「特殊な事をするのではなく、その人が生活しやすい環境を作る」という言葉が一番印象に残っています。

それは簡単な事に思えるかもしれません。でも実際、私達は本当に利用者の皆さんが望んでいる支援を行う事が出来ているだろうか?私自身、どこか自己満足のような支援を行ってきたのではないか?など、自分自身をもう一度見直す事ができました。

夜に催された懇親会では、他の事業所の若い職員の方々と多くを語り合いながら交流し、若い力で何をすべきかと考えるきっかけになったと思います。

今回考えた事を今後の業務に活かしていきたいと思います。(出会いの場ポレポレ 児玉元気)

 

 

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日本グループホーム学会は、以前からとても気になっていた学会です。会場にてお聞きしたお二方の講演は、「共に生きていく事」そして「利用者の皆さんが主体となって楽しみ(役割)を持つ事が大切」という点がとても印象に残っています。

自分の好きな事をしている時は、ほとんどの方は幸せな瞬間ではないでしょうか?

何がその方にとって一番幸せで楽しいと思っていただける事なのか。それを皆で一緒に考えていく事が大切なのだと感じました。

夜は他の事業所の方々との懇親会に参加しました。年が近い支援者の方とお話をする中で、現状を更に良くしていきたいと願っている事は皆一緒だと実感できて良かったです。

利用者の皆さんが楽しめるような場所にしていくためには、まずは「挑戦」する事。そして「失敗」してもそれを「経験」として積み重ねていけば、また新たな道が拓けるのかなと思います。今回の学会は、改めて自分自身を見つめ直せる良い機会となりました。  (ポレポレスタッフ 碇 翔南子)

 

 

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今回の大会は、「地域に居場所を創り出す支援力」というテーマで行われました。

地域で暮らしていく中では、その人らしく生きていける場所を創っていくことが大切であり、どんなに重い障がいを持っていても、「自分らしくいられる事」「お互いの違いを認め合える事」が必要だとのお話でした。

私たちが行っている支援は、そのような視点を持ちながらできているかと、改めて考えさせられました。メンバー主体と思っていても支援者が指示をしたり、最初からできないと思って接してしまったりする事があるのではないのか。それは、その人らしく生きていくのを奪ってしまっているのではないのか?と強く感じました。

また、講演の中で、「全ての人は生きがい(役割)と楽しみをもち、穏やかで豊かな生活をしたいと願っている」とありました。その人にとって生きがいをもって毎日をイキイキと過ごしていくという事は何なのか。それは、その人と寄り添い、考えながら探っていく中できっと見つかっていくと思います。

他にも「支援の敗北とは、希望を失う事、誰かのせいにする事、排除する事、無関心になる事」との言葉がありました。今後、実践をしていく中で、様々な壁にぶつかると思います。そんな時にこの言葉を思い出し、諦めず挑戦する姿勢を持ちながら一歩ずつ進めていこうと思います。  

(ポレポレ 小川真太朗)