お知らせ (研修)

3月「ふわりんクルージョン2014~明るく楽しい社会的抱摂~」に参加しました

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3月22日(土)・23日(日)、東京両国のKFC(国際ファッションセンター)において、「ふわりんクル―ジョン2014」が開催されました。年度末の全体スタッフ会議の日と重なりましたが、当法人でも障害の重度化、高齢化に備えて早急に準備をしていく必要があると考え、ケアホーム「ニュンバ」看護師の馬見塚幸子さんと一緒に参加しました。

同研修会の主催・共催は、日本地域共生協議会・特定非営利活動法人ふわり・社会福祉法人むそうです。「ふわり」と「むそう」の理事長を務める戸枝陽基さんは、日本福祉大学の学生達を集めて、精力的に「地域支援」を進めている若手の事業者です。行動障害や医療的ケアを必要とする障害者が地域で普通に生きていくことにこだわり、店舗や行動援護、移動支援、ケアホームといった事業をされており、当法人の事業展開とよく似ています。

セッションに登場した戸枝さんは、超重症児の在宅医療に努めている医師の前田浩利さんや松山で訪問介護ステーションを展開している看護師の梶原厚子さんと一緒に、超重症児でも東京で普通に暮らせるように、これから命を賭けてチャレンジしていくと発言。研修会に参加した私たちも、九州の地で他職種連携し、「やらなきゃ!」と思いました。

 

さて、馬見塚さんは、昨年12月からケアホーム「ニュンバ」で勤務しておられます。「ニュンバ」は医療的ケアを必要とする人が多く、これからは医療体制を整えたいと考えていますので、その中心的な役割を担っていただきます。

また、スタッフも「喀痰吸引等研修(医療行為)」を積極的に受け、医療的ケア体制を整えていきたいと思っています。 

(常務理事 馬場篤子)

 

 ニュンバ_R ニュンバ(安武町)

 

研修会で学んだことを活かし、しっかりケアをしていきたい

 

「ふわりんクルージョン2014」は、「明るく楽しい社会的包摂」をテーマに、誰も見放さない、明るく、楽しく、豊かな地域の創出を目指そうと、地域や医療、福祉、高齢、子ども、障害と様々なキーワードを軸にして実践者の皆さんが登壇し、熱い議論を交わした2日間となりました。

厚労省からは、新設された生活困窮者自立支援法や春から変わる障害福祉の説明が行われました。また、自民党総務会長の野田聖子さんが「私は母になりました 野田聖子・わが子との愛の闘い」と題して講演。障害児を持つ親として在宅医療を受けている現在を、写真を交えて話される中で、東京都内に重症心身障害児を中心に診察してくださる医師がたった一人であること、その医師が倒れれば息子の命も終わるという不安な中での子育ての大変さがひしひしと伝わってきました。

この後の特別シンポジウム「小児在宅医療・介護の明るい未来」は、医療依存度の高い子どもから子育て支援施策を考えるという視点で行われ、医師からは低出生体重児の増加に伴う医療施設の不足や元気になって退院していく子どもが多い中、医療機器に頼らなければ生きていけない超重症児が増えているなどの報告がありました。

話を伺っていくうちに「医療だ、福祉だ」と言っている場合ではなく、多方面からの整備が必要であり、法とマンパワーとその質の整備においても、もっと医療の解放、つまりケアスタッフでも出来ることを多くしていくことが多くの子供たちを助けることにつながると思います。

今回、研修会に参加し、学んだことを活かして頭に入れ、しっかりケアをしていこうと思いました。 

(ケアホーム「ニュンバ」看護師 馬見塚幸子)