イベント・研修会 (研修)

10月19日、安武校区まちづくり振興会社会福祉部会主催による「自助と互助って? 講座」が開催され、地域住民同士の支え合いの取り組みについて学ぼうと久留米市行政、国モデル事業の事務局、そして当法人の職員も参加しました。

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10月19日、同講座は2名の講師をお招きし、安武校区コミュニティセンターにて開催されました。「住み慣れた地域で安心して生活するために」をテーマに、各地で講演活動をされている全国コミュニティライフサポートセンター(仙台市)理事長の池田昌弘さんと厚生労働省地域福祉専門官の玉置隼人(たまきはやと)さんです。

 

当日は、安武町の住民の方々を中心に、年配の方のみならず若い世代の方も多く参加され、約2時間の講座では、講師お二人からの様々なお話を元に、参加者に意見を聞いたり、質疑応答の時間を設けたりと、参加者が一体となってこれからの安武のまちづくりや地域・住民との繋がり、暮らしについて考える講座になりました。

 

お二人のご講演内容について紹介します。

 

厚生労働省地域福祉専門官 玉置隼人さん

今までの制度は自助、互助が当たり前に成り立っている中で作られて来ているものが殆どで、高齢者福祉、障がい者福祉、子どもの福祉と対象を限定して言葉を使い、それに伴い専門職を育成してきました。

しかし、現在、生活に困っている方が多く、介護サービス、包括支援センター、ケアマネージャーと今までのサービスが使えない人が多い。例えば、育児・介護と両方を必要とするケースは、働くことができず、家にいる。そうなると、子どもを保育園に預けられず、介護保険も使えないという制度の仕組みである。

一方シングルで子育や親の介護をしているとしたら、休職せざるを得なくなるという悪循環がある。単身家庭や単身での子育て世代が増えてくれば、それぞれのサービスで賄えなくなると考えられる。「8050問題」等、現在の制度では対応できない事が起きており、フルタイム勤務のみではなく、時間を短くする等、柔軟な対応が求められている為、幅広く課題を捉えていく必要があり、地域福祉に専門職がしっかりと関わって行く事が大事。そして、介護・保育と今までは分けていたのだが、統合的な相談の受付や支援する仕組み作りも大事ではないかとお話しされました。

 

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全国コミュニティライフサポートセンター   理事長 池田昌弘さん

 昔に比べると制度は増え整ったように見えますが、人の繋がりは減ってきています。地域の繋がりを豊かにと2015年介護保険法が改正され、地域包括ケアシステムが導入され、地域の支え合いを重視してきたが、町内会のサロンやデイサービスでは本音が出ないことも多く、そういう集まりではなく、顔見知りになり自宅で集まりを行ったり、友人を畑仕事に誘ったりと、助け合って地域に復帰するような事が大切で、「ないものを探す」ではなく、「あるものを探す」に着目するというお話がとても印象的でした。

 

また、特に男性はサロン等に行かない事が多く、無理な事をやらされても続かない為、普段やっている中で工夫して続けて行く事、男性の居心地のいい場所で役割を持つ事も重要。それぞれが自助の意識は強いものの、互助に結び付ける事が難しいのは現実。しかし、互助の中に仲間がいる事で自助も生まれる為、普段の暮らしの中での意味付けや地域で生きる事で支えあいながらの住民スタイルを作る仕組みも大事とのお話がありました。

 

この講座をお聞きして、自分自身まだ自助意識が強く、周りや地域に目を向けきれていない現実を思い知らされました。自分達のまちで地域の方と暮らすという事や、両親が年を重ね数年後に高齢者となった時、私たち家族の価値観ではなく、本人たちが何をしたいのか、一人の人としての生活を真剣に考え、向き合う事が出来るよう私自身も考えていく必要があると思いました。

今まで地域を支えて来られた方々、これから地域を支えていくであろう子ども達、みんなが「助けて」と言い合え、人と人とが支え合う事が出来るように、どう生活し、どう生きる事が大事か。ただ繋がるという言葉ではなく、本当の意味での繋がりや支え合いをもっと自分や周りに問いながら深めていきたいと思いますし、自分達の暮らすまちを、子ども達に自信と誇りを持って伝えていけたらと思います。      (溝尻 博子)