お知らせ (研修)

6月 第11回日本グループホーム学会大会福島大会に参加しました

IMG_0444IMG_0441

 

6月21日(土)~22日(日)、福島県郡山市で開催された「第11回日本グループホーム学会大会福島大会」に、19名で参加しました。

開催テーマは「見つめ直そう福島から 地域で生きるということを ~東北の仲間に逢いにきてくだされ~」です。

基調講演では、南相馬市長の桜井勝延さんが「福島の今を生きる」として講演。

震災直後、現場に情報が届かない恐ろしさ、ネットワークの大切さなどを語りました。

2日間にわたるシンポジウムでは、「グループホーム一元化など制度の動向」「消防・防災講座」

「当事者からの声・グループホームで暮らしてみて」など盛りだくさんでした。

また、懇親会やナイトセッション「~福島を語る~」では、多くの皆さんと意見交換し、

交流を深めることができました。

 

IMG_0422IMG_0423

 

参加したスタッフからの報告です

 

南相馬市や二葉町のグループホームで暮らしていた方々は、放射能の影響でそこで暮らすことができずに別の地域で暮らしておられます。受け入れる側の努力や本人たちの不安な様子、行政との連携等の報告を聞くことができました。

どこでも災害はあり得ることです。グループホームに限らず、高齢化していく地域で暮らすには、災害に備えて日頃から見守りや声かけなど周囲との関係性をもつことが大切だと考えさせられました。

また、会場ではサテライト型の居住が紹介され、相談支援の必要性を感じた次第です。(相談支援専門員 大力陽子)

 

 

今回、石巻などの被災地訪問、福島大会の参加を通して、施設同士の横のつながり・地域とのつながりがとても重要という点に改めて気づきました。

実際に被災地の現場を見て、防災に備えることの大事さ、地域や他機関とのネットワーク、行政とのつながりなどを密にしていかなければならないと感じました。(夢工房 増﨑友見)

 

 

東北での開催という事で、石巻~南相馬等も見学しました。

初日は、NPО法人あさがおさんやNPO法人コーヒータイムさん、今もまだ人が住んでいない避難区域を見学。そこで多くの皆さんの話を聞く事ができ、とても貴重な体験をしました。

2日目からは学会に参加。当事者の皆さんが語るシンポジウムもあり、生の声を聞くことができました。就労を担当している私は、グループホームの事を考える機会が仕事の中ではほとんどありませんが、今回の研修では、就労→暮らし、暮らし→就労という考えを大事にしなければならない点を学ぶ機会となりました。

今後、常に暮らしのことも視野に入れていきたいと思います。(惣菜処ぽれぽれ 山下 剛)

 

 

今回、学会に参加してグループホーム一元化に向けての話や当事者の思いなどをたくさん聞くことができ、とても学ぶことが多かったです。特に当事者が話された内容は、私もグループホームの支援者の一人として考えさせられる点が多々ありました。今回の学会を参考に、今後の仕事に活かしていきたいと考えています。

また、学会の前日、被災地にも行きました。私は、今回で3度目の被災地視察です。震災から3年経ちましたが、未だに復興が進んでいない光景は3年前のままでした。

「自分は震災にあっていない」と、多くの人が震災の事を他人事のように考えているのではないでしょうか?実は、私もその一人でした。ただ被災地に行っただけで終わるのではなく、今回出会えた人々とのつながりを大事にして、少しでも何かできることを今から探していきたいと思います。(出会いの場ポレポレ 児玉元気)

 

 

「我々は、日本全体に希望を持たせるような仕事をしているのか」「福島から始めなければ日本の復興はない」「福島の現場から悔しさ、空しさ、そして希望を全国に伝えていきたい」

これは、福島第一原発から20km圏内の或る自治体の首長が、学会の基調講演で語った内容です。今回の出張において最も印象深いお話であり、今もその気骨のある言葉について考え続けています。(出会いの場ポレポレ 内田)

 

 

IMG_0390  仙台空港にて

 

 ※当法人は、昨年6月、「第10回日本グループホーム学会大会福岡大会」の事務局を務めました。

九州で初めて開催された大会です。   →詳細はこちら 

フォーラム・プロジェクト・研修頁の「フォーラム・シンポジウム」コーナーに掲載しています