社会福祉法人 拓く

イベント・研修 (研修)

3月18日、研修会『まちづくり講演会  人と人、人と資源がつながって地域を豊かに~地方の「まち」がなくなる!? 人口減少にどう立ち向かうか~』を開催しました。安武町の皆さんを始め各団体・企業の皆さんが来場され、これからの地域づくりについて多くを学びました。一緒に「わが町」に目を向けてみましょう。

0318長野氏講演会-1 講師の長野敏宏様                                             

 

皆さんは、ご自分が住んでいる地域の10年後はイメージできますか?

少子高齢化に伴う「働き手の減少」や「若者の地域離れ」等は、自分が住む町の将来を考えるにあたり大きな懸念を抱くことになるのでは、と思います。

 

3月18日(土)、「出会いの場ポレポレ」にて、愛媛県愛南町の精神科医 長野敏宏さんによる、まちづくり講演会 『人と人、人と資源がつながって地域を豊かに~地方の「まち」がなくなる!? 人口減少にどう立ち向かうか~』を開催しました。

長野さんは、NPOハートinハートなんぐん市場 理事、公益財団法人正光会 御荘診療所 理事・所長を務めておられ、当日は地域づくりの担い手としてご自身の地域の取り組みをお話ししていただきました。

 

愛南町の人口は約22,000人・高齢化率は4割弱です(ちなみに安武は人口6,000人・高齢化率3割)。高齢化著しい愛南町にて長野さんは、県が所有しているが使用されていない山林、町が観光のために建てたが利用者が減少している温泉旅館など地域に眠る資源に注目。それらを活性化させ、地域雇用を生み出そうと考えました。

雇用の対象として、障害をもつ方・高齢者・家から出られない方にも声をかけていきました。年齢・障害に関係なく仕事を通して誰かを支えたり、新しい事業やお金を生み出したりしていく…。医療や福祉の垣根を越え、互いにケアし合える地域(しかもお金も生まれる!)を目指していくというわけです。様々な事業の中には思うように進まないものもありましたが、どんなことにも一歩一歩取り組み、現在はアボカドの栽培や温泉旅館の活性化等を地域全体で推し進めているそうです。

 

地域には、たくさんの「仕事」や「雇用(長野先生は「生業(なりわい)」と仰っていました)」、そして、居ないと思っていた「働き手」が眠っています。

未来社会への不安もありますが、改めて地域に目を向け、地域を知り、地域の繋がりを考える事が今こそ必要なのではないかと思います。皆で自分の地域を知り、これまでにない一歩を踏み出す。それは年齢や障害に関係なく、非常にわくわくすることだと感じました。

これからも地域づくりの研修を企画していく予定です。

色んな地域の色んな取り組みを知りながら、一緒にわが町に目を向けてみませんか?

(出会いの場ポレポレ 姫野 健太)

 

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5月25日、安武コミュニティーセンターで開催された「とろみ食・嚥下食の研修・実習」に参加しました。一人ひとりの利用者さんの状況を理解し、配慮した食事形態をさらに学び、改善していきたいと思います。

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今回の講師は、方城療育園(田川郡福智町)の管理栄養士 松岡修史さんでした。講演の内容は重症児・者における食事について、方城療育園で実際に提供されている嚥下調整食の調理法と注意点をお話されました。

食事は五感に刺激を与え、食に対する意欲を引き出すような色や見た目に工夫が必要で、特に発達期においては嫌な食事体験をしないように『食育』の観点からも十分配慮されて献立をたてることが大切。また、加齢にともない飲みこみが悪くなることで、「むせ」や「誤嚥」につながりやすいために、状態に応じて食事形状の見直しが必要で、『嚥下調整食(やわらか食)』の導入が必要とのことでした。

後半は、ニュートリー株式会社 横領時泰子先生によるソフティア製品を使った嚥下調整食(やわらか食)の調理実習もありました。とろみ剤も開発・改良が進み(今は第3期まで開発が進んでいるそうです)、家庭の食材でも比較的簡単にやわらか食が作れるようになったこともあり、嚥下調整食も随分身近な存在に感じることができました。

今後は一人ひとりの利用者さんの状況を理解し、食べにくい原因となっている機能を補助するよう配慮した食事形態として嚥下調整食(やわらか食)の導入も必要と感じますし、一人ひとりに合った「おいしくて、見た目もきれいで、安心して食べられる食事」を提供できればと思います。

(出会いの場ポレポレ 武田 麻衣子)

 

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3月より、POOマスター養成講座「おまかせうんチッチ」を受講しています。排便のメカニズムを知り、気持ちよく排便ができるよう導くための知識や技術、望ましいケアの選択方法を学びました。現在、POOマスター認定を目指し、アクションプランを実行しています。

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3月と4月の計4回、POOマスター養成講座inたんがく「おまかせうんチッチ」を受講しました。今後、全国に向けて発信されていく排便ケアの養成研修で、主催は一般社団法人全国ホームホスピス協会九州支部です。

POOマスターとは、排泄困難に対応できるプロフェッショナル。赤ちゃんから高齢者まで、病気や障害があっても気持ちよい排泄を支えるために排便ケア方法を改善することができる人のことです。

同協会は、全国に養成中を含め125名、コンチネンスアドバイザー( 排泄ケアの専門家)7名がおられます。2012年に介入研究を通じてうまれた新しい排便ケアで、学術的にも明らかにされ、第27回日本老年泌尿器科学会学会賞を受賞されています。

今回の講師は、講座の主宰者であり「コンチネンス・ケア」の第1人者である榊原千秋先生(コンチネンスケア・イノベーションセンターおまかせうんチッチ代表)です。

 

「おまかせうんチッチ」って何だろう?

これまで、「排便は3日でなければ、便秘だから薬を使おう。排便は毎日出たほうが良いだろう」と思っていました。今思えば、根拠もなしにそう思っていたのかもしれません。実は、そうではなく、ご本人の排便周期にあわせて、薬を服用しようというものでした。そのために、排便のメカニズムを知り、薬だけではなく食べ物やマッサージの仕方など、気持ちよく排便ができるよう導くための知識や技術、望ましいケアの選択方法を学びました。私たちは、知れば知るほど、おまかせうんチッチの奥の深さに引き込まれていきました。

現在、4日間学んだことについてアクションプランを作成し、事業所内でプランの実行中です。7月には、実践したプランの報告会とPOOマスター認定試験が控えています。

(統括本部長 北岡さとみ・ 出会いの場ポレポレ 碇 翔南子)

 

1月20日に奈良県の障害者福祉作業所「ひまわりの家」を視察し、21日に「暮らしネットフォーラム2~廣瀬明彦氏を囲んで~」に参加しました。全国の福祉の仕事に携わる30代、40代、50代、そして60代が混ざり合って学びました。明日からの実践に活かしていきたいと思います。

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1月20日、奈良県磯城郡三宅町の生活介護「ひまわりの家」に行きました。

「ひまわりの家」は、1992年、三宅小学校の先生たちが「障害児が小学校を卒業した時に、行くことのできる場所をつくりたい」と考え、小学校の中のプレハブで生まれました。現在は、社会福祉法人「ひまわり」が設立され、障害者作業所やグループホームなども運営されています。

そして、知的障害者の権利擁護活動を支えようと「ピープルファーストジャパン」の事務局も務めておられます。「ピープルファースト」とは、1973年、アメリカのオレゴン州で始まり、「自分たちのことは、自分たちで決める。親や職員が決めるのではない」との考えで展開している当事者運動です。

この日は、その事務局長を務める中村清司さんやピープルファーストジャパンの支援者の吉田裕子さんにピープルファーストの活動状況についてお話をお聴きしました。

また、施設長の喜多学志(きたひさし)さんや常務理事の渡邉哲久さんと、「ひまわりの家」の設立の経過や現在も尚、「障害者の人権」にこだわった取り組みについてお話をお聴きしました。

夜は廣瀬朋さん(廣瀬明彦さんのご子息)に宇多から出てきていただき、喜多さんと中村さんと私、年代も立場もバラバラの人で楽しく情報交換をしました。

 

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翌日の21日、奈良県暮らしを支えるネットワーク主催の「暮らしネットフォーラム2~廣瀬明彦氏を囲んで~」に参加しました。今回のテーマは『希望はある。人間、生きとるんやから』。

京都相楽福祉会 常務理事の廣瀬明彦さんは、知的障害者の地域支援の点で名の知れた方でした。当法人も職員と共に何度も足を運び、お話をお聞きしました。

2013年1月29日に亡くなられて4年が経ちます。

現在、息子さんの廣瀬朋さんを中心に、奈良県で実行委員会が結成され、廣瀬明彦さんのことを想いながら学習会や年に1回のフォーラム開催が実施されています。

今年は第2回目。懐かしいメンバーともお会いできるということで伺いました。

 

当日は4人の登壇者が長時間、様々な角度からお話されました。

印象に残った発言をここでご紹介します。

 

◆講演『私の生きざし 地域生活移行から福島支援』 
講師の山田優さんは愛知県知多市で、相談支援のコーディネーターの走りを務め、それから長野県西駒郷地域支援センター長等を経て、福島県被災地における障害福祉サービス基盤整備事業アドバイザー派遣事務局総括コーディネーターを務めておられます。

 

「『寄り添う』より、『伴走』がしっくりくる。

 『丁寧に聴けているのか』『じっと待つ支援』、つまり、

 ・あなたの気づきが湧きだす ⇒ 意思形成

 ・つたえようと表現する ⇒ 意思表明

 ・迷いながら決定した ⇒ 意思決定

 その『意思形成』⇒『意思表明』⇒『意思決定』をじっくり待つということだろう」

 

◆シンポジウム『希望を持って歩む。”私”はどうする?』
〇コーディネーター おおさか地域生活支援ネットワーク 理事長 北野誠一さん

 「地域の生活主体者として生きることは、そのようなリスクを背負って生きることである。それ故に、その人生をできる限り、豊かで面白いものにしていこうとする、本人と支援者のコラボレーションが生まれてくるのであり、そもそも本人が選んだリスキーな選択がなければ、本人の主体的な生きざまをサパートできない」

 

〇シンポジスト 西宮市社会福祉協議会 常務理事 清水明彦さん
「本人と支援者と、そして市民(3者)が、お互いの存在の価値を心底から実感し合いながら、共生社会実現にむけて共に進める相互の支援の総体としての『本人中心支援』をする」

 

〇シンポジスト 寝屋川市民たすけあいの会 事務局長 冨田昌吾さん

「社会保障、社会福祉に限っては、もう国はクリエイティブに考えことができるような状況でないような気がする。21世紀になり、社会福祉施策はなくなり、『公的扶助』と『社会保障』という政策的なコンセプトが、金銭面、そして対人援助サービスを市場から購入するやり方にかわってきた。今後、生産年齢の減少により、そのことは持続不可能となる。それなのに、コミュニティもなく、家族の支え合いもないという深刻な地方、地域の貧困化現象。実践では、うんざりするような『○○障害』の××とこまめに診断項目があるのに、対応する専門性がない。診断主義的なアプローチが山盛りになり、変な医療モデルばかりになっている。こんな『見えない○○』を『見える化』するのではなく、誰もさりげなく手を添えることがどんなに大切なことか。相談支援が事業化されて良いことがあったのか。チームでやったら無責任になっているのではないか?」

 

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4人の登壇者の年齢は、私と同じ60歳過ぎ。障害者が地域から排除されないように、また、支援をする場合に自分の差別性を問うてきた年代です。仕事というより、ライフワーク、また、障害者問題を通して社会を変えようと。

今回、会場に足を運んだ皆さんは、主に30代、40代、50代。「障害者差別」や「運動」という言葉がしっくりしない若い世代が聴いてどう感じたのでしょうか。いずれにせよ、私たち世代が運動を進めるときは仲間もいましたし、応援者もいっぱいで、孤独を感じることが少なかったように思います。

なかなか「つるまない」若い人たち、これから何をやるにしても仲間がいたらどんな心強いだろうと思います。そんな中、この会場にいた京都、奈良の若者たちは悩みながらも仲間づくりが進んでいるように思えました。   (常務理事 馬場 篤子)

 

 

11月24日、久留米市職員研修にて、馬場篤子常務理事が講師を務めました。演題は『共生教育から共生社会へ~行政が後押ししてくれたからこそ~』。職員の皆さんに、協働作業をして苦楽を共にしましょう、という思いをお伝えすることができました。誠に有難うございました。

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11月24日(木)、14時より久留米市役所くるみホールにて実施された久留米市職員研修に、当法人の馬場篤子常務理事が講師として招へいされ、『共生教育から共生社会へ~行政が後押ししてくれたからこそ~』について講演を行いました。

当日は、健康福祉部、子ども未来部、教育部、社会福祉協議会の職員の皆さん、約40名が参加。当法人設立の原点である1980年代の統合教育の取り組みから、無認可共同作業所、生きる場づくり、そして、現在の安武町における地域づくりまでをビデオやパワーポイントを使いながらお話し、「与えられるものでもなく、してもらうものでもなく、やっちゃおう」という思い、「協働作業をして苦楽を共にしましょう。行政の皆さんが後押しをしてくだされば、必ずうまくいく」という願いをお伝えすることができました。

意見交換の時間では、「障害者を支援する事業を継続することの大変さとは?」「障害者を巻き込んだ地域づくり、何から始めたらよいのか?」など真剣な質問が出され、職員の皆さんはじっくりと聴き入っておられました。

今回、久留米市役所の皆様に、このような機会をいただき、心より感謝申し上げます。

 

後日、実施された職員研修のアンケートより、参加された皆さんの声をいくつかご紹介します。

 

・今、世の中の色々な課題に対して、地域の役割が問われていると思います。昔に比べると確かに、地域でつながるといった機会も意識もなくなりつつあると感じます。そのような中での御活躍について本当に先駆者として賞賛に値すると思います。

・地域づくりをキーワードに障害者、子ども、高齢者など世代を超えた人のつながりによって、誰もが当たり前に教育・仕事ができるような取り組みが必要であることを学びました。

・長年、行政と付き合いながら公益活動を主体的に行ってきた方の率直な意見を聞くことができました。

・当事者意識を持つことの大切さが(少しではあるが)分かりました。

・行政職員に対し「あつい実践家であれ」の言葉に感銘を受けました。あきらめずに混ざり合う→心に留めて仕事・生活の中にて実践します。職員に伝えていきます。

・コミュニティの課題は、市の業務を通じてまた自分の地域でも実感はあります。公私ともにできることを考えていきたいとあらためて感じました。

 

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