社会福祉法人 拓く

お知らせ (インフォメーション)

熊本地震支援のご報告④ 4月30日、「安武そら豆祭り」で集めた支援物資を熊本県阿蘇郡西原村にお届けしました。他のボランティアさんと協力し、支援物資倉庫内の仕分け作業をお手伝いしました。今後も、人的な支援(マンパワー)が継続的に必要になってきます。

 

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震度7を記録した熊本地震から2週間、今なお余震の速報が毎日のように入ってきます。

4月30日(土)、職員2名で、先日の「安武そら豆祭り」で集めた支援物資(リクエストのあったタオルや下着、野菜など)を熊本県阿蘇郡西原村(益城町の隣村)に届けに行きました。

渋滞に巻き込まれないように、早朝から久留米を出発し、下道で2時間半程(帰りは高速道路を使って1時間半ほど)。

西原村に近づくにつれ景色は一転。地震で瓦がほとんど落ち、雨漏りを防ぐためのブルーシートをかけた家がほとんどで、倒壊している家も多く見られました。倒壊していなくても、玄関に赤色「危険」や黄色「要注意」の危険度判定が多くの家に貼られている状況でした。

 

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西原村社会福祉協議会の敷地内にある体育館、隣接する中学校の体育館は避難所になっていました。今なお、多くの方々が仕切りもない中で寝食をされていました。車中泊の方も多いと聞きました。心配していた水や食料(もちろん野菜などの生ものは一切ありません)、おむつやシャンプーなど日用品などの支援物資は全国から届いており、避難所には物資が沢山ありました。既に受入れスペースがないということで支援物資の受付は制限されていました。

 

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当法人の支援物資は、西原村社会福祉協議会と同じ敷地内にある、障害者自立支援センター「にしはらたんぽぽハウス」さんに届けました。

たんぽぽハウスさんは、農業や食品加工販売を行う、利用者20名程の就労継続B型事業所です。地震で事業所は滅茶苦茶、利用者さんやスタッフも家を失い、運営もストップせざるを得ない中で、被災直後から配給されているパンやおにぎりではなく、「おいしいものを食べてもらいたい」と生野菜を使った炊き出しを1日3食(最大300食程)欠かさず行っておられます。

多くのスタッフの方は家を失い、事業所やテントで生活しながらも、炊き出し、水汲み、支援物資の仕分けなど休みなく働かれていました。

 

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食事 お皿にはラップをかけて、水洗いをしなくてよいように工夫されていました。

 

たんぽぽハウスさんには、個人や団体からの支援物資、避難所に入りきれない分の支援物資も含めて、ひっきりなしに運び込まれてきます。隣の空き家を緊急で借り、支援物資を置く倉庫にされていました。そこは、本当に足の踏み場もないほど段ボールや物資がたくさんありました。ただ、何がどこにどれ位あるのか分からないのでは、ニーズがあっても届けることはできません。そこで、他のボランティアさんと協力して倉庫内の仕分け作業をお手伝いしました。丸一日かけ、ようやく物資をまとめ、動線を確保することができました。

 

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支援物資の山               たんぽぽハウスさんと一緒に

 

これからも支援物資は集まってくるでしょう。炊き出しは続くでしょう。そして、被災した家の片付けなどが始まるでしょう。これからは、支援物資もそうですが、日常生活を取り戻していただくために人的な支援(マンパワー)が継続的に必要になってくるはずです。

今回の地震で、災害は他人事ではないと思い知らされました。

隣人として、物的・人的な支援を継続して取り組んでいきたいと思っています。

(副本部長 浦川 直人)

 

熊本地震支援のご報告③ 4月21日、熊本県阿蘇郡西原村に、支援物資として布団・シーツ・下着等をお届けしました。

たんぽぽ  たんぽぽハウスさんに届けた布団やシーツ等

 

熊本県阿蘇郡西原村では、4月20日の夜からの豪雨で山崩れが起きるのでは、とのことで警戒地域が増えていました。現在、中学校等が避難所になっているのですが、そこに避難しなければならない方々が増えているという状況でした。また、村にあるコンビニが復活していました。

NPО法人にしはらたんぽぽハウスには、兵庫県などからボランティアの方々が駆けつけ、倒れてしまった重い器具等を片付けたり整理したりしておられました。

皆さんは、施設の片付けを終えたら、村の方々のための避難場所に開放しようと考えておられます。そこで、「布団等が欲しい」と話されていましたので、早速、布団やシーツ、下着等を持参しました。

現在、発達障害のある方や自閉症の方は車中泊されている方が多いので、本人を含め家族の方々の疲労はかなりたまってきています。

今後も、私たちにできる支援を続けていきたいと思います。

 

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一部損壊した村民体育館。各地から駆け付けたボランティアの皆さん。

熊本地震支援のご報告② 4月18日、熊本県阿蘇郡西原村に支援物資を持って行きました。震災から4日目、被災者の方々は不安と疲れがたまっています。東北大震災の教訓から、「必要なものを必要なタイミングで」を心がけています。

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NPO法人にしはらたんぽぽハウスの皆さんと馬場常務理事

 

4月18日(月)、NPO法人にしはらたんぽぽハウスさんを通して、熊本県阿蘇郡西原村の皆さんに支援物資をお届けしました。今回お持ちした物資は、粉ミルク、紙おむつ、紙パンツ、トイレットペーパー、男性用・女性用の下着及び靴下、調味料(砂糖・醤油・だしの素)、大型ビニール袋、とろみ粉等です。

「避難所では、毎日のようにおにぎりを食べています。たまには違ったものを食べたいので、お好み焼きを焼こうと考えています」と話されていましたので、お好み焼きを焼けるようにお好み焼きの材料(粉・肉・キャベツ等)も大量に持参しました。

今後も、私たちにできる支援を続けていきたいと思います。

 

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たんぽぽハウスの厨房内は、地震によって食器などが散乱しました。

 

2016年4月の「熊本地震」により、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。支援のご報告① 4月17日、熊本県阿蘇郡西原村の避難所に、支援物資をお届けしました。

2016年4月14日に発生した「熊本地震」により、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

また、被災地等におきまして、救援や復興支援などの活動に尽力されている方々に深く敬意を表しますとともに、皆さまの安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

 

支援物資配送

西原村地域福祉センターにて、NPO法人にしはらたんぽぽハウスさん。

 

今回の地震の一報がもたらされ、当法人は、これまで交流を重ねてきた熊本県阿蘇郡西原村の「NPO法人にしはらたんぽぽハウス」の上村加奈子さんに電話を入れました。

幸いにお話をすることができ、被災状況は言葉にできないほど酷い状態とのことでした。

そこで、4月17日、必要な物資をお尋ねして、赤ちゃん用のおむつやミルク、大人用のオムツ、トロミ、サランラップ、下着等を購入し、熊本県阿蘇郡西原村へ向かいました。

たんぽぽハウスさんを通して、西原村の皆さんに支援物資をお届けしました。

今後も、当法人は支援を続けていきたいと思います。

 

 

 

2月17日 久留米市長、教育長を表敬訪問し、発刊した本『あたりまえに地域で暮らしたい』を贈呈しました。

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2月17日(水)、当法人は、これまでの歩みなどをまとめ発刊した本『あたりまえに地域で暮らしたい』を楢原利則市長、堤正則教育長に贈呈しました。

贈呈式では、障がい児が久留米養護学校(当時)から地域の学校へ転校し、保護者が教員と共に統合教育(共生教育)に取り組んできた歴史、無認可作業所の開設、社会福祉法人拓く・出会いの場ポレポレの開所、その後、地域の皆さんとつながり活動を進めていることを本にまとめ、今後も「あたりまえに地域で暮らしたい」という思いを発信していきたいというお話をいたしました。

楢原市長、堤教育長より、「今後も久留米市のまちづくり、教育福祉の発展のために、アドバイスをください」とのお言葉をいただきました。

久留米市、そして教育委員会の皆さま、誠に有難うございました。

 

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2016年1月1日、『あたりまえに地域で暮らしたい』を刊行しました。私たちの歩みと活動をまとめた本です。頒布ご希望の方には、予約販売をいたします。

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この本は、1980年代より、重度の知的障がい児の保護者と教員が仲間となり、

「障がいが重くても、慣れ親しんだ地域であたりまえに暮らしたい」の願いのもと、

地域に飛び出して、多くの仲間、支援者で地域をつくっていった物語です。

 

登場するのは、わが子をどう育ててよいか模索しつつ、「人」とつながろうとする保護者。

葛藤を抱えた保護者を時には叱咤激励しながら、長年、共に歩んできた教員。

そして、「私が何か役に立てたら」と手をさし出す地域の皆さん。

そのような人々の語る一言一句は、誰もが人生の途上で立ち止まらざるをえない時、

勇気を出して誰かとつながり、一歩を踏み出すことの大切さを教えています。

 

保護者と教員で、社会福祉法人を立ち上げて15年。

超少子高齢社会を迎え、次なる願いは「障がい者も高齢者も若者も、誰もがあたりまえに暮らせる地域づくり」。地域づくりに取り組む方々にも読んでいただきたい一冊です。

 

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■概要

題名   『あたりまえに地域で暮らしたい』   発行日   2016年1月1日

体裁   B5判変形・52頁          発行部数  300部               発行   社会福祉法人拓く           協力    ポレポレ倶楽部

※頒布ご希望の場合 定価1,000円(税込)で販売いたします。

詳細はお問い合わせください。

 

■お問合せ・頒布申込先

社会福祉法人 拓く 〒830‐0032 福岡県久留米市安武町武島468-2 TEL 0942‐27‐2039

 

 

 

 

■内容詳細

 

第1章    「拓く」は、特別支援学校の保護者と教員有志の願いから生まれた。

1 保護者と教員。特別支援学校で出会い、仲間になった。

2 特別支援学校から地域の学校へ帰ろう。共生教育を進めた。

3 久留米市立江南中学校3年5組 西村純子さんとみんなの「35人36脚」

第2章    法人化へ。共に生きる場を拓く会

1 保護者も教員も学びつづける

2 多くの支援者を集めた

3 安武町の皆さんと知り合った

第3章    新しい出会いを求めた

1 精神医療関係者の門を叩いた

2 タイムケア 友人知人、住民と手をつないだ。

第4章     グループホームで暮らそう 地域の人ともっとつながりたい

1 グループホームがいいと保護者が決めた。まずは無認可から。

2 支援者と協働で開いたグループホーム「三原さん家」

3 わが子を学校に、地域に託した。今度は、私たちが地域の役に立てたら。

第5章    新たな力が輝きはじめる

力を合わせて、次の時代を切り拓く    他

 

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12月 ポレポレ倶楽部チャリティゴルフを開催しました。ご参加いただきました皆さん、有難うございました。

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12月8日(火)、ブリヂストンカンツリー倶楽部(佐賀県鳥栖市)にて第28回ポレポレ倶楽部チャリティゴルフが開催されました。

晴れ渡る青空の下、そして寒風の中ではありましたが、約80名のご参加をいただき、ゴルフを満喫されていました。ご協力をいただき、誠に有難うございます。

このチャリティゴルフは、「出会いの場ポレポレ」建設の資金集めの一環として、1999年よりスタート。保護者のお父さん方が声を掛けあいながら、現在も年に2回ほど開催されています。

 

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表彰式は、ブリヂストンカンツリー倶楽部のホールにて行われました。成績発表にて賞品が渡されると会場の皆さんより拍手が送られました。

また、コース内では、恒例の募金箱協力。保護者のお母さん方が募金箱を持たれ、「私たちは、チャリティゴルフを始めた頃からの皆勤賞です」とにっこり。寒い中、長時間、参加者の皆さんにご協力をお願いされました。

皆さん、大変お疲れさまでした。

 

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11月29日、設立15周年記念祝賀会を開催しました。出会いとつながりに感謝。そして、新たな力が輝きはじめる!

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11月29日(日)、ホテルニュープラザにて「設立15周年記念祝賀会」を開催しました。

当日は、支援者や利用者、保護者の皆さん約270名にご出席いただきました。

誠にありがとうございます。

 

当法人は、今年、設立15周年を迎えました。

2000年(平成12)10月、社会福祉法人「拓く」を設立。翌年の9月、通所の場である「出会いの場ポレポレ」が開所し、保護者、教員たちの「夢」が形になりました。そして、暮らしの場「グループホーム」を次々に作りながら、これまで多くの方々と出会い、つながりも生まれました。

 

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祝賀会では、利用者の皆さんや職員が練習を重ねてきた「祝い太鼓」や「よさこいソーラン」「ポレポレ体操」「踊るポンポコリン」などを披露。会場の皆さんも一緒に歌ったり、踊ったり。出席者の方々から、「拓くさんらしい、心温まるパーティですね」とのお言葉をいただきました。

今では、「拓く」も大所帯。若い職員もたくさん増えました。

これからも、新たな出会いを大切にして多くの方々とつながり、まざり合いながら、「地域であたりまえの暮らし」の実現に向けて取り組んでまいります。

どうぞよろしくお願いします。

 

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祝い太鼓                    夢気球バンドの武末龍泰さん(中央)

                       当時、共同作業所づくりの資金集めで「夢気球

                       コンサート」を開催。祝賀会に駆けつけていただきました。

                 

 

 

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氣志團ダンス           利用者の代表者より、お母さんへ感謝の思いを綴った

                 手紙が読み上げられました。野田理事長(左)

9月 久留米市手をつなぐ育成会の創立40周年記念事業、シンポジウムに登壇。「障がいがあっても地域で育ち、暮らす」のテーマで、30年前の「共生教育」運動からはじまった当法人の歴史や取り組みを発表しました。

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9月19日(土)、えーるピア久留米にて、特定非営利活動法人久留米市手をつなぐ育成会の創立40周年記念事業「これからの暮らしをデザインする」が開催されました。

久留米市手をつなぐ育成会は、昭和50年に設立され、今年度で創立40周年を迎えられました。

これまで障害をもつ方々が豊かに暮らしていくために、教育・福祉・就労などの整備・充実を求めて活動してこられ、その節目にあたり、先人の思いを大切にしながら、これからの地域での生活を皆様と一緒に考える機会にしたいと、講演会・シンポジウムを開催されました。

 

第1部は、又村あおいさん(全国手をつなぐ育成会連合会政策センター委員)による記念講演「これからの暮らしをデザインする」。皆さんで考えてみましょうと、福祉サービス、相談支援、余暇活動、お金、意思決定支援という視点で分かりやすくお話されました。

第2部のシンポジウム「地域で生き生きと暮らす」には、コメンテーターの又村あおいさん、コーディネーターの早川成さん(久留米天使こども園園長)、シンポジストの西村郁子さん(久留米市手をつなぐ育成会代表理事)、田中崇さん(㈱LikeLab代表)とともに、当法人の浦川直人(副本部長)が登壇。「障がいがあっても地域で育ち、暮らす」をテーマに、30年前の「共生教育」運動からはじまった法人の歴史や取り組みを発表しました。

 

又村あおいさんの講評によれば、「全国の中でも、久留米市の福祉レベルは高い」とのこと。登壇者と会場に集った皆さんは、障がい者の皆さんの暮らしを豊かにするために、さらに考え、行動しようと真剣な面持ちで最後まで聞き入っておられました。

久留米市手をつなぐ育成会の皆さん、有難うございました。

 

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8月、グループホーム「三原さん家」に糸島市の皆さんが視察に来られました。

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8月26日(水)、糸島市の社会福祉協議会二丈地区・志摩地区民生・児童委員の皆さん21名が、グループホーム「三原さん家」を視察されました。

グループホーム「三原さん家」の大家さんでもある三原圭子さんと当法人常務理事の馬場篤子は、当法人と「三原さん家」の取り組みについてお話ししました。

昔子ども会や地域食堂の取り組みをお聞きになり、「私にもできるかしら」と感想をお話しになる方もおられ、「障がい者も高齢者も、みんなが地域で幸せな人生を送る」という私たちの想いをお伝えすることができたように思います。

糸島市の皆さん、ありがとうございました。

 

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惣菜処ぽれぽれのお弁当を召し上がっていただき、意見交換をしました。

 

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「三原さん家」の視察の後は、当法人の見学もされました。

パン工房にもお立ち寄りいただきました。