お知らせ (インフォメーション)

8月「安永健太さんの死亡事件裁判を考えるつどい」に参加しました       今後も活動を支援していきます

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月2日(土)、「安永健太さんの死亡事件裁判を考えるつどい~命の重さと司法における障害のある人の人権を考える~」に参加しました。

この事件が報道された時は、同じ障がいのある子供を持つ親として他人ごとではないと思ったのは確かです。

ところが、年月が過ぎ、その後の経過をほとんど知らない私達は、この件について忘れ、風化させているように思います。

しかし、6月に佐賀のかささぎの里を訪問した際、この事件・裁判の経緯を改めて知り、障がいのある人が地域社会の中で当たり前に暮すことを保障されていない現実を突きつけられました。

この「つどい」の中で、ある障がい当事者の方が、「本人の持っている障がいはごく一部分のことで、社会が作りだす壁こそが最大の障がいである」と発言されました。その通りだと思います。

人ひとりの命が奪われたことは事実です。障がいのある人全てが地域で安心して暮らせる社会になるために、このことの真実を明らかにしてほしいと願っています。今後も、この活動を応援していきたいと思います。(野田 文子)

 

 

安永健太さんの痛ましい事件。それはポレポレの利用者の皆さんと重なる大切な事件でした。

それなのに、私たちはずっとこの事件を支援し経緯を見守ってきたわけでもなく、久留米近辺の警察の方たちに何かを問いかけ、取り組んできたわけでもありませんでした。

6月に「かささぎの里」をお訪ねし、村上常務理事からお話を詳しくお聞きし、積極的に一緒に取り組んでいかなければという思いを強くしました。そこで、職員にカンパや8月の「安永健太さんの死亡事件裁判を考えるつどい」に参加することを呼びかけたのです。当日、会場には若い職員やパート職員の皆さんが自主的にたくさん参加していたので、嬉しく、そして、心強く思いました。

2006年、障害者自立支援法が施行。以来、サービス提供側と受ける側にくっきりわかれるようになり、「共に課題を乗り越えていく力」や「社会を変えていく力」が急速に弱まってきたような気がします。当法人もサービス事業者として制度の中で流されているところもあると気づき、反省させられます。

「どんな障がいがあっても、地域の中で排除されずに当たり前に生きる」という法人設立の理念に立ち戻り、職員一丸となって取り組んでいかなければと決意を新たにしました。(馬場 篤子)

 

 

8月2日(土)、福岡市で開かれた「安永健太さんの死亡事件裁判を考えるつどい~命の重さと司法における障害のある人の人権を考える~」に参加しました。

6月に佐賀のかささぎの里に施設見学に行った際、この集会について聞きました。事件後の6年半、「真実を明らかに」との思いで、ご遺族と共に支援者による様々な取り組みが続いていた事実も初めて知りました。

これは、2007年9月25日、安永健太さんが佐賀市内の授産施設から帰る途中、警官5人に取り押さえられ、その最中に意識を失いそのまま死亡した事件です。

 

詳細は安永健太さんの死亡事件を考える会公式ホームページへ→こちらへ

 

昨年6月には障害者差別禁止法が公布、今年2月には障害者権利条約が批准されました。

どれも、障がいがある人も安心して地域で暮らせることが約束された法律です。

このことを多くの人が知る必要があると感じました。

そして同時に、日常の中で地域や人との繋がりを大事に積み重ねていかなければならないと思いました。

9月22日から福岡高裁の控訴審が始まります。全国弁護団が結成され、大きな支援体制が作られる中、支援募金も呼びかけられています。皆様のご支援をお願いいたします。(上村 千尋)