公益事業 コミュニティづくり推進事業

公益事業 コミュニティづくり推進事業

地域づくりに取り組んでいます
地域食堂「三原さん家(ち)」

田園が広がる農村地帯の安武町に法人があります。昔は筑後川の港もあり、宿場町としても栄えていたようです。
しかし、現在では高齢化もかなり進み、農業の担い手も高齢者がほとんどで、耕作放棄地帯も目立ってきています。
バスも1時間に一本、赤字路線になり、いつ廃止されてもおかしくないのが現状です。
当法人(出会いの場ポレポレ)がこれからもずっと安武町で事業を続けるためには、安武町の存続が大前提です。

そこで、これからの安武町ために何ができるのか、私たちは地域の住民の皆さんと一緒に考え、実践しています。

「三原さん家」って?

名物「石巻焼きそば」
ラジオ体操
東北物産展
ラジオ体操の後のお茶会
東北物産展
三原さん家

三原さん家は、安武町にあり、当法人から歩いて5分の位置にあります。 2005年頃から、住人の三原圭子さんは近所の人と一緒にラジオ体操を行い、 体操の後は三原さんの自宅でお茶を飲み、いろんな話をされていました。 そこが情報交換やコミュニケーションの場となり、数日会わないと 「病気なのかも。声をかけてみましょう」と見守りの役割も果たしてこられました。
そして2009年、社会福祉法人拓くと協働で、障がい者の ケアホームとして自宅別棟(元工場)を改築・開設されました。

地域食堂「三原さん家」

2010年、ケアホーム「三原さん家」の共用スペースと住人の三原さんの母屋の一部を開放し、毎週火曜と金曜の昼間に、 1食300円(食材費、光熱費のみ)で昼食を提供する「地域食堂」が始まりました。 毎回、50名程度の人が利用しています。 普段は自宅というアットホームな環境の中で、地域の人がつくる旬の素材をつかった家庭料理が振る舞われ、 自然と会話が弾み、情報交換の場、ホッとひと息つける場となっています。 三原さんは、「日頃から近所づきあいが大事。何かあった時に助け合えるような、横のつながりをつくりたい」と話しています。

ある日のメニュー<br />
ある日のメニュー
食事をつくっているところ

食事をつくるのは当番制。
若者から高齢者まで役割があります。

地域食堂運営委員会

「地域食堂運営委員会」で運営。
高齢者から若者まで多世代の人たちが混ざり合いながら、
「食」を通じて地域コミュニティづくりを広げていきたいと
考え行っています。

ミニミニ子ども祭りも開催

食事の提供に留まらず、「三原さん家」では年に数回イベント(ミニミニ子ども祭り)を開催しました。
多世代が混ざる仕組みづくり、みんなで防災を考えるような取り組みもしました。

地域食堂
ミニミニ子ども祭り
新聞

「三原さん家」が新聞・雑誌などで紹介されました
PDF 三原さん家(JUNTOS Vol48) >>

PDF 三原さん家(JUNTOS Vol59) >>

住民による移動ボランティア「でてこんの」

「地域食堂」ができても、高齢者や障がい者がそこに来ることができなければ意味がありません。「食事」の次は「移動」です。コミュニティセンターや地域食堂などの地域資源まで歩いて行くには距離があり、行けない人もたくさんいるのが現状です。そこで2012年4月、住民による移動ボランティア団体の「でてこんの」が 生まれました。「でてこんの」とは、久留米の方言で「でておいでよ」という意味です。 でてこんのは、移動弱者である高齢者や障がい者を対象とし、安武住民がボランティアで車による移動を支援しています。 でてこんのは会員制で、直接支援を受けない若者や高齢者も賛助会員として応援しています。

 

移動ボランティア「でてこんの

「でてこんの」の運営会議は月1回。民生委員など地域住民やポレポレ倶楽部のメンバーが参加。
様々な課題について、知恵を出しながら進めています。

「でてこんの」の運営会議