お知らせ (研修)

能登半島地震から半年。6月30日~7月1日の2日間、被災地を訪問しました。わたし達が取り組む課題について、多くの視点を得ることができました。

6月30日~7月1日の2日間、石川県へ訪問させていただきました。被災から半年が過ぎているものの、能登市や珠洲市に向かう道路は片側通行も多く、通行できる道路も亀裂が入っていたり、大きな石が転がっていたりすることもあり、運転していても身体が大きく揺れる事もしばしば。地元の方達は常に行き来してあるのだと考えると、運転するだけでも相当な気を遣うのではと感じました。

1日目は「拓く」と同様に休眠預金を活用した災害支援基金プロジェクトを受託している株式会社御祓川(七尾市)を訪問し、開催されていたコーディネーター研修に参加させていただきました。その後、珠洲市に移動し、珠洲交通さんへ。以前、「拓く」の関係者数名がお世話になった白木氏から珠洲市の現状等のお話を伺いました。

2日目は、震災後に津波被害にあった珠洲市宝立町の川沿いを案内していただき、避難所にもなっている宝立小中学校、その運動場にできた応急仮設住宅を訪問。その後、輪島市へ移動し社会福祉法人弘和会を訪問。理事長の畝和弘氏に震災時の様子や今の課題等のお話を伺いました。その後は福祉避難所になっている「グループホーム海と空」を見学。

2日間を通して、現地でお会いした皆さんがとても温かく、そして受援力の高さに驚きました。どんな時も周りの方々の事を考え行動される姿に感銘を受け、自分が同じ状況になった時、同じような事ができるのか、周りの方々との繋がりはどうかなど、改めて考える機会になりました。そして皆さんのお話を聞いて、どこで何が起きるか分からないという事を念頭に、もしもを日常にしていかなければならないと感じています。

今できる事として、避難経路を確保したり、避難備蓄の見直しをしたり、地域との関係を強くしたり、力を合わせて助け合えるような関係を作ったりと、取り組まなければならない事は沢山あります。自分達の事業所でまず何をすべきか、改めて話し合いたいと思っています。

震災から半年、まだ5%程しか復興されていないという現状を忘れてならないと強く感じています。 (出会いの場ポレポレ  溝尻 博子)