お知らせ (研修)
5月25日、安武コミュニティーセンターで開催された「とろみ食・嚥下食の研修・実習」に参加しました。一人ひとりの利用者さんの状況を理解し、配慮した食事形態をさらに学び、改善していきたいと思います。
今回の講師は、方城療育園(田川郡福智町)の管理栄養士 松岡修史さんでした。講演の内容は重症児・者における食事について、方城療育園で実際に提供されている嚥下調整食の調理法と注意点をお話されました。
食事は五感に刺激を与え、食に対する意欲を引き出すような色や見た目に工夫が必要で、特に発達期においては嫌な食事体験をしないように『食育』の観点からも十分配慮されて献立をたてることが大切。また、加齢にともない飲みこみが悪くなることで、「むせ」や「誤嚥」につながりやすいために、状態に応じて食事形状の見直しが必要で、『嚥下調整食(やわらか食)』の導入が必要とのことでした。
後半は、ニュートリー株式会社 横領時泰子先生によるソフティア製品を使った嚥下調整食(やわらか食)の調理実習もありました。とろみ剤も開発・改良が進み(今は第3期まで開発が進んでいるそうです)、家庭の食材でも比較的簡単にやわらか食が作れるようになったこともあり、嚥下調整食も随分身近な存在に感じることができました。
今後は一人ひとりの利用者さんの状況を理解し、食べにくい原因となっている機能を補助するよう配慮した食事形態として嚥下調整食(やわらか食)の導入も必要と感じますし、一人ひとりに合った「おいしくて、見た目もきれいで、安心して食べられる食事」を提供できればと思います。
(出会いの場ポレポレ 武田 麻衣子)