お知らせ (インフォメーション)

熊本地震支援の報告⑧ 5月19日 熊本県阿蘇郡西原村に、ご飯やインスタント味噌汁、蚊取り線香、下着やタオルなどの支援物資をお届けしました。地震から約1ヶ月、益城町と西原村のまちの様子もご報告します。

51

 「にしはらたんぽぽハウス」さんにて   支援物資をお届けしました

 

 

5月19日(木)、「出会いの場ポレポレ(安武町)」の隣にある野口石油(ガソリンスタンド)の野口剛さんと一緒に、熊本県西原村の障害者自立支援センター「にしはらたんぽぽハウス」さんに支援物資をお届けに行きました。

地域の方々や(一社)筑後中小企業経営者協会様を通して呼びかけていただき、会員企業の株式会社天年堂様、オフィスケイ様より支援物資をいただきました。ご要望をいただいたお湯やレンジだけで食べられるご飯、インスタントの味噌汁、蚊取り線香、下着やタオルなどです。

「にしはらたんぽぽハウス」さんを通して、村内の支援活動のために活用される予定です。ご協力を有難うございました。

 

2  3

益城町 現在の様子                     地震前の様子(Google mapより)                        

 

地震から約1ヶ月が経ち、今の熊本被災地はどうなっているのか…、今回は、たんぽぽハウスさんに向かう途中に益城町と西原村の被災の現場やボランティアセンター、避難所なども視察しました。テレビでよく報道されている益城町の街中に入ると、八百屋やコンビニなど営業を再開している店もまばらにありました。しかし、一歩路地にはいると倒壊した家屋はそのままで、ほぼ震災当時のまま、手つかずの状態でした。

路地に入り現場を歩いていると、町の方々とお話しする機会がありました。地震当時の様子や避難生活のことについてお伺いしました。その方は、倒壊した自宅の前のビニールハウスの中にテントを張ってまだ生活をされているということでした。ただ、お話ができたのも、私たちが不審者じゃないかと思い、声を掛けたということでした。その地区でも、盗難が実際に発生していて、現金やパスポートなど大切なものが奪われたそうです。二次的な人災から立ち直るにも時間がかかるのではと感じました。

また、ガソリンスタンドに寄り、店員さんに当時の様子を聞きたり、避難所を何軒か廻ったりしました。避難所も、段ボールベッドが入って仕切りがある所、全く仕切りもなく、雑魚寝状態の所と格差があるのが実態でした。

 

4

益城町

 

さて、たんぽぽハウスさんに到着。

これまで実施していた炊き出しが行政からの指導で打ち切られたということで、外に設置されていたキッチンスペースもなくなっていました。利用者の皆さんも数名戻ってこられ、活動が始まり、少しずつ日常を取り戻している様子でした。しかし、職員さんはまだテント生活をされており、個人の生活は変わらないままでした。

相変わらず、行政が運営する避難所については支援物資の受け入れが中断されていますが、たんぽぽハウスさんには物資が日々届いていました。ただ、物資庫は物資が散在しており、整理が必要な状態でしたので、私たちは出来る限りの時間を使って整理をさせていただきました。

物資庫の整理が終わる頃に、厨房からいい匂いがしていたので、行ってみると、ラーメンのスープを仕込んでおられるところでした。被災の前のことですが、毎週金曜日には、たんぽぽハウスさんにてラーメンが振る舞われて大盛況だったそうです。「金曜日のラーメン」が復活するということで、たんぽぽハウスさんとして大きな前進になるのではないでしょうか。

(副本部長 浦川 直人)