お知らせ (インフォメーション)
8月、グループホーム「三原さん家」に糸島市の皆さんが視察に来られました。
8月26日(水)、糸島市の社会福祉協議会二丈地区・志摩地区民生・児童委員の皆さん21名が、グループホーム「三原さん家」を視察されました。
グループホーム「三原さん家」の大家さんでもある三原圭子さんと当法人常務理事の馬場篤子は、当法人と「三原さん家」の取り組みについてお話ししました。
昔子ども会や地域食堂の取り組みをお聞きになり、「私にもできるかしら」と感想をお話しになる方もおられ、「障がい者も高齢者も、みんなが地域で幸せな人生を送る」という私たちの想いをお伝えすることができたように思います。
糸島市の皆さん、ありがとうございました。
惣菜処ぽれぽれのお弁当を召し上がっていただき、意見交換をしました。
「三原さん家」の視察の後は、当法人の見学もされました。
パン工房にもお立ち寄りいただきました。
6月 韓国の皆さんが施設見学に来られました お礼状も届きました
6月、韓国のハンマウム学園の皆さんが職員研修として出会いの場ポレポレに来られました。
ハンマウム学園は、釜山金海市にある知的障害児(者)の施設です。
今回、前半17名、後半18名の皆さんと交流し、互いに研鑽を深めることができました。
早速、お礼状をいただきましたので、ご紹介します。
韓国でお目にかかる日をお待ちしております
ハンマウム学園 園長 金 淑伊さん
去る6月、2度にわたって、日本研修の際に大変お世話になりまして、誠に有り難く存じます。
施設見学時に長い時間にわたりご説明いただきまして、また、質問へのご親切なお答えは勿論のこと、詳しい施設見学までさせていただきまして誠にたくさんの勉強になりました。
地域社会とともに生きるために努力していらっしゃる出会いの場ポレポレの実践の姿、さらに国の制度の先を見据え、実践されていく馬場常務理事のリーダーシップに深い感銘を受けました。
我が職員たちに良い刺激とヒーリングになる時間でした。
ここで簡単に、見学の感想を、職員たちの研修評価書から抜粋してお送りいたします。
施設見学の感想と見習う点について
朴 允正さん
これから我がハンマウム学園が行くべき方向が、”ポレポレ”の姿ではないか?と思っています。
寮のような生活施設ではなく、デイサービスセンターの役割を果たしながら、大規模な施設ではない家庭のようなグループホームを細分化し、衣食住を解決して、一般人が職場生活をするように職業リハビリセンターで働きながら定期的に賃金を受け、堂々とした生活が営めるようにすること!我より一歩進んでいると感じます。
1.多数の人が一致した意見を出すためにお互い気を配りながら意見を調整して協力していく彼らの意思疏通。
2.制度に先立って進めていく彼らの挑戦精神
3.地域社会にお世話になるだけではなく、世話もする循環の理念
4.パート職員の活用によるスタッフ確保。軽度3~4名に1人、重度1~2名に1人のスタッフの配置と、パート職員たちの役割の細分化。
5.重度の利用者が安定的な様子で作業する姿。
6.最低賃金を重度の利用者も受けられること。
7.地域社会とのスムーズな連携による出勤(退勤)時タクシー活用。
金 榮京さん
1.日本の優秀な色んな点に配慮し、人に迷惑をかけないようにする国民性、よく整っている法制度、施行になるとよく守られる法規則、障害者にたいする理解、先進化した市民意識と市民文化、経済力を基にした外交と国の威信、自国民を最優先する政府組織、世界から信頼されるようにしたブランド化の底力!!
すべてのものが見習うべきもの。うらやましがるだけではなく、一つでも学び自分のものにすべきだと思いました。
2.二組に分かれて行われた職員研修だが、すべての職員がこのような研修機会をもって、眼目を高め、時代に先立っていく社会福祉機関の一員としての役割について、もう一度考えてみられる、また、お互いの交流をもっと深くすることができた、いい機会だったと思います。
3.この研修を通し、たとえ些細なことでも質問して聞いてみること、また、体験してみることがとても重要なことであることがわかりました。
研修始めの些細な部分はもちろん、障害者サービスと時代的変化及び流れ、今後準備すべきものである障害者福祉施設の職員としての役割などなど、たくさんのことを職員たちが学んだと思います。
「出会いの場ポレポレ」の外観・玄関ホールの改修工事を行いました
2001年9月1日出会いの場ポレポレがオープンし、14年が経ちました。
建物の老朽化に伴い、改修工事として屋根の防水やタイルの補修、外装の塗装と洗浄を行いました。
道路際の植木も入れ替え、外観がきれいになりました。
また、玄関ホールは、床の張替や天井、壁の塗装、扉の交換を行いましたので、明るい雰囲気の玄関になりました。
玄関ホールは久留米のまちをイメージして、久留米つばきのピンクと安武そら豆のグリーンを、さらには久留米絣を使用しています。
来所された方々に気持ち良く過ごしていただけるよう、ソファーも準備中です。
今後は、メンテナンスも行いながら、みんなで建物を大切に使っていきたいと思います。
(課長 北岡 さとみ)
久留米絣をあしらった扉 扉は安武そら豆のグリーン
新年のご挨拶 明けましておめでとうございます
新年明けましておめでとうございます
高齢者がぐんと増え、支援を必要とする人が急増しています。これまでの介護保険制度や障害福祉制度、また、現在のような地域、家族のあり方では支援者が足りなくなることが明らかです。
そこで、拓くでは、1対1の個別支援(点の支援)だけではなく、面的な支援づくり(地域住民や他事業所、医療、教育関係者、企業等とのつながりづくり)に6年前から本格的に取り組んできています。
これまで、三原さん家の「地域食堂」を始め、「笑顔の会」等のサロンの場づくりや住民による移動支援サービス「でてこんの」を援助してまいりました。今年、「地域食堂」は6年目、「でてこんの」は4年目になります。どちらも新たな段階にきていると思います。「でてこんの」を発展させて利便性が高く持続可能な新しい地域交通の仕組みを考え、「乗合いタクシー」を提案し、今年4月からのスタートができればよいと考えています。また、地域振興のために、農業者の皆さんにご協力をいただきながら安武名産のそら豆づくりにも励んでいます。これも今年で4年目です。1月末から全国に向けて予約注文を開始し、3月に発送する予定です。
そして、誰もが健康的に安心して地域で暮らすために、栄養バランスを整えた「食」、体の状態に応じた「食」を提供したいと考えています。昨年、管理栄養士を雇用しましたので、今年は栄養表示のメニュー記載や柔食、とろみ食の対応、配食サービスや弁当などの大量注文にも対応できるようにし、工賃アップにつながるよう努力したいと思います。
さらに、医療関係者と連携し、地域の受け皿がほとんどない医療的ケアが必要な障がい児・者に対して、医療職ではなく、介護職が喀痰吸引等を実施できるように、登録特定行為事業者(医療的ケア実施者)となり、12月より実践を始めました。今年3月には、喀痰吸引等研修(第3号)の養成研修を実施し、医療的ケアができる支援者の拡大をめざします。
今後とも「どんな状態になっても当たり前に地域で生きていく」ことを支える・創っていくことを原点として、地域に密着した展開をしていきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いします。
平成27年 元旦
無認可時代からつながってきた人がたくさん大晦日に買物にきてくれました。
有難うございました
9月1日 久留米市総合防災訓練に参加しました
9月1日、久留米市安武町にある南部浄化センターにおいて行われた久留米市総合防災訓練に、
ポレポレの利用者9名の皆さんとスタッフ9名で参加しました。
訓練には、市消防、県警、自衛隊だけでなく、安武町女性防火クラブ、
消防団など地域の方々も多数加わり、大規模な訓練となりました。
地域活動訓練は、開催地の地域住民の参加により実施されます。
その中で、自衛隊車両の先導の下、徒歩、リヤカーでの避難訓練が行われました。
私たちも、避難者がはぐれないようロープで囲いをつくられた中を歩いて避難しました。
当日は、地域の皆さんと力を合わせて訓練を行うことができ、大変良い機会となりました。
いざという時のために地域の皆さんとお互いに助け合い、適切に行動できるよう、
これからも日々の生活や月に一度の避難訓練等を通じて、地域防災に関わり続けてまいります。
(ポレポレ 内田)
8月「安永健太さんの死亡事件裁判を考えるつどい」に参加しました 今後も活動を支援していきます
8月2日(土)、「安永健太さんの死亡事件裁判を考えるつどい~命の重さと司法における障害のある人の人権を考える~」に参加しました。
この事件が報道された時は、同じ障がいのある子供を持つ親として他人ごとではないと思ったのは確かです。
ところが、年月が過ぎ、その後の経過をほとんど知らない私達は、この件について忘れ、風化させているように思います。
しかし、6月に佐賀のかささぎの里を訪問した際、この事件・裁判の経緯を改めて知り、障がいのある人が地域社会の中で当たり前に暮すことを保障されていない現実を突きつけられました。
この「つどい」の中で、ある障がい当事者の方が、「本人の持っている障がいはごく一部分のことで、社会が作りだす壁こそが最大の障がいである」と発言されました。その通りだと思います。
人ひとりの命が奪われたことは事実です。障がいのある人全てが地域で安心して暮らせる社会になるために、このことの真実を明らかにしてほしいと願っています。今後も、この活動を応援していきたいと思います。(野田 文子)
安永健太さんの痛ましい事件。それはポレポレの利用者の皆さんと重なる大切な事件でした。
それなのに、私たちはずっとこの事件を支援し経緯を見守ってきたわけでもなく、久留米近辺の警察の方たちに何かを問いかけ、取り組んできたわけでもありませんでした。
6月に「かささぎの里」をお訪ねし、村上常務理事からお話を詳しくお聞きし、積極的に一緒に取り組んでいかなければという思いを強くしました。そこで、職員にカンパや8月の「安永健太さんの死亡事件裁判を考えるつどい」に参加することを呼びかけたのです。当日、会場には若い職員やパート職員の皆さんが自主的にたくさん参加していたので、嬉しく、そして、心強く思いました。
2006年、障害者自立支援法が施行。以来、サービス提供側と受ける側にくっきりわかれるようになり、「共に課題を乗り越えていく力」や「社会を変えていく力」が急速に弱まってきたような気がします。当法人もサービス事業者として制度の中で流されているところもあると気づき、反省させられます。
「どんな障がいがあっても、地域の中で排除されずに当たり前に生きる」という法人設立の理念に立ち戻り、職員一丸となって取り組んでいかなければと決意を新たにしました。(馬場 篤子)
8月2日(土)、福岡市で開かれた「安永健太さんの死亡事件裁判を考えるつどい~命の重さと司法における障害のある人の人権を考える~」に参加しました。
6月に佐賀のかささぎの里に施設見学に行った際、この集会について聞きました。事件後の6年半、「真実を明らかに」との思いで、ご遺族と共に支援者による様々な取り組みが続いていた事実も初めて知りました。
これは、2007年9月25日、安永健太さんが佐賀市内の授産施設から帰る途中、警官5人に取り押さえられ、その最中に意識を失いそのまま死亡した事件です。
詳細は安永健太さんの死亡事件を考える会公式ホームページへ→こちらへ
昨年6月には障害者差別禁止法が公布、今年2月には障害者権利条約が批准されました。
どれも、障がいがある人も安心して地域で暮らせることが約束された法律です。
このことを多くの人が知る必要があると感じました。
そして同時に、日常の中で地域や人との繋がりを大事に積み重ねていかなければならないと思いました。
9月22日から福岡高裁の控訴審が始まります。全国弁護団が結成され、大きな支援体制が作られる中、支援募金も呼びかけられています。皆様のご支援をお願いいたします。(上村 千尋)
1階に個室が増えました 2階の部屋は段差のない広く明るい部屋にしました
4月に施設の一部を以下のように模様替えし、この度完了しました。
各部屋にはエアコンを完備し、個別対応や相談及び会議の際に使用します。
光や音の刺激も調整できるよう本体建物と出入り口を分け、雨戸用のシャッターを設置しました。
出入り口を分けたことで、インフルエンザ流行時の蔓延防止のために個別対応もできるようになりました。
また、用途に応じて多目的に使用できるように部屋間の間仕切り扉は取り外し、収納できるようにしました。
2階は、正面のステージを外し、フロア全体を段差のない広い部屋にしました。
また、床を貼り替えましたので、これまで以上に明るい部屋になっています。
広いスペースも間仕切りで3部屋にすることができます。
カウンター椅子を置き、外を眺めながらお仕事ができるようにしました。
5月 利用者の皆さんがプランターにお花を植えました
5月、「出会いの場ポレポレ」の玄関に、利用者の皆さんがきれいなお花をプランターに植えました。
利用者の皆さんの活動の一環として実施。
きれいなお花を植えながら、みんな、ニコニコ。こうしてプランターが並ぶととてもきれいです。
赤、黄色、ピンク…。玄関横が華やかになりました
これからも、心を込めて世話をします。
お立ち寄りの際には、ぜひご覧ください。
3月11日 震災から3年 3月15日に南相馬からお客様がお見えになりました
皆さんと会食し、筑後川とポレポレをご案内しました
3月15日(土)、福島県南相馬市から石神(いしがみ)第一小学校の当時教頭先生だった小屋先生とそのお友達4名、小学校の時の同級生で現在福岡市に住んでおられる案内人の方1名、計6名で久留米に来られました。皆さんは還暦を迎えられ、そのお祝いの2泊3日の旅行ということで、わざわざ久留米に立ち寄ってくださったのです。
小屋先生と初めてお会いしたのは、震災があった2011年9月でした。
「被災した子どもたちはどうしているだろう」「学校はどうなっているのだろう」と思い、久留米市内の大学や中学校の先生たちと被災地を訪ねました。そのひとつが、南相馬市の石神第一小学校です。校舎には子どもたちの姿がありませんでした。小屋教頭先生だけがスクールバスの連絡調整のために学校におられました。
南相馬市は原発から30キロ圏内で、しかも高い放射線量ということで、子どもたちはスクールバスで30キロ圏外にある隣町の体育館まで行き、パーティションで仕切った教室で勉強していました。放射線の影響を考えて、子どもたちは外に一歩も出られず、室内で勉強をし、体育もし、遊びもするというかなり閉鎖的な環境の中、窮屈な思いをしていました。おまけにたくさんの友だちが県外へ避難していきました。
「ここにいて大丈夫だろうか」
「友達や知り合いが離れていく。生まれ育った家を、ふるさとを離れる。不安でたまらない」
「たとえ戻ってきても、いつまでここにいられるだろうか」
「将来、放射線の影響で病気になるのでは…。子どもは結婚の差別をうけるかもしれない」
「さみしさ」と「不安」、そして「見えない敵」と隣り合わせの日々が、今なお続いているだろうと思います。
現在、子どもたちは石神第一小学校で勉強していますが、児童数は学年が低くなるに連れ少なくなっており、昨年の1年生は7人という現状のようです。原発の影響で南相馬から子どもたちがいなくなり、街の将来も危ぶまれています。
また、被災から3年、これまで必死に復興しようと前向きに生きてこられた人々に疲れが出てきています。肉体だけではなく精神的にダメージを受けている人も多いと思います。本当に今、被災地の人たち、特に子どもたちにはさらなる支えが必要なのかもしれません。
今回、小屋先生たちとお会いし、私たちも今まで以上に真剣に考えて行動に移さなければならないと改めて考える機会となりました。(常務理事 馬場篤子)
今後も交流を続け、私たちができることを探していきたい
小屋先生との出会いは3年前。第10回ポレポレ祭りで、福島県南相馬市石神第一小学校の皆さんと初めて交流をもちました。当時、小屋先生は同校の教頭先生をされていました。東北大震災の原発事故の影響で子どもたちは校舎に行くことができず、放射能の影響が少ない離れた場所の体育館を校舎代わりにして学校生活を送っていました。放射能から避難するため福島の地を離れた人もたくさんいて、仲の良かった友だちとも離ればなれになり、生徒の数も少なくなっていました。
そのような状況の中、前向きに頑張っている子どもたちに「何か私たちに出来ることがないか」と考え、当時、久留米市の大善寺小学校6年生の皆さんとポレポレのメンバーが力を合わせ、手作りのパンとメッセージカードを送りました。石神第一小学校からはお礼のメッセージビデオをいただきました。以後、このような交流を続けています。
現在、小屋先生は退職されましたが、機会があればポレポレに来たいと前々から仰っていました。その日が3月15日に実現し、小屋先生を始めお友だち5名の方と久留米でお会いすることができました。
食事会では、鮮明に覚えておられる震災のお話を皆さんからじっくりお聞きすることができました。震災の日から年月が経つに連れ、あの時のことが私たちみんなの記憶から薄れていくことのないよう、今後も交流を続けながら私たちができることを探していきたいと思いました。(鹿子島功子)
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