社会福祉法人 拓く

お知らせ (研修)

1月 NPO法人あさがお(南相馬市)多機能事業所の開所式に出席しました  昨年11月 東北の石巻市、福島市を視察しました

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NPO法人あさがお 多機能事業所「ともに」

NPO法人あさがおさんのホームページをぜひご覧ください   http://www8.plala.or.jp/asagao/

 

1月、福島県南相馬市にあるNPO法人あさがおの西みよ子理事長からお電話があり、1月15日に多機能事業所「ともに」の開所式を行うとのお話でした。

2011年3月11日の東日本大震災からもうすぐ4年。NPO法人あさがおさんがここに至るまでには計り知れないご苦労があったことでしょう。そんな中でも、たくましく次の事業に踏み出していく西さんたち。今回、精神障害者の生活介護・自立訓練施設を備えた居宅介護の多機能事業所「ともに」を新築されたのです。

建築単価の高騰で当初の予算の倍以上の資金繰りが必要だったこと。精神障害者の事業所ということで、隣の家の人たちから反対にあい、何度も説明会を開かれていることをお聞きし、ぜひとも開所式には応援に駆けつけたいと思い、急いで飛行機の手配をしました。

また、こんな時に一番の力になれるのは利用者の皆さんだと思い、急ではありましたが、ビデオレターでメッセージを作ることにしました。まず、「BELIVE」という曲をみんなで歌い、それから「おめでとう!」と力強くみんなでお祝いの言葉を贈りました。

1月15日の開所式で、そのビデオレターを流していただくと、会場の皆さんも寄り添うように歌っておられ、西さんを始め、多くの方々が目を潤ませ感激されていました。

当法人で開催しているポレポレ祭りには、大変な状況の中、4年連続で駆け付けてくださった「あさがお」の皆さん。心ばかりですが、エールを贈ることができたかなと思っています。

(常務理事 馬場篤子)

 

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西みよ子理事長                                 馬場篤子常務理事

 

昨年の11月に東北を訪問しました。東日本大震災から3年8ヵ月を経過していたこともあり、私が震災当時の様子をうかがえたのは、建物があっただろう処に何もなく、ただ広い荒れた更地になっていたということ。その広い土地をダンプトラックが行き交い、仮設住宅が所々に点在していました。

宮城県石巻市から福島県まで当時の様子をお聴きしながら移動した後、仮設住宅で暮らす方々にお会いし、お話を聞かせていただきました。地域によって復興状況も異なり、課題もさまざま。東京オリンピック開催が決まり、喜ぶ人が多い中、復興を待つ地域では、働き手を東京に奪われ、ますます工事が進まないということもお聞きしました。5年後の2020年、東京オリンピック開催時、東北の復興は、どこまで進んでいるのでしょうか?被災者の皆様も、テレビの前で東京オリンピックを楽しまれることを願います。

今年は、阪神淡路大震災から20年。多くのテレビ番組で今の様子と当時の様子が放映されていました。町並みは復興したけれど、人々の心は復興したとは言えず、未だに多くの方々が苦しまれています。東北においても、年月が流れて町並みは少しずつ復興しても、原発により未だ避難生活をされている方々もいる中、今、私たちができることは、思いを寄せながらつながり続けていくことだと思います。

 

また、今年の1月15日、NPO法人あさがおさんの多機能事業所「ともに」の開所式に、馬場常務と一緒に日帰りで行ってきました。あさがおさんは、当法人が秋に開催している「ポレポレ祭り」に毎年来てくださり、焼きそばや手作りのお味噌などを販売していただいています。

震災当時は、福島第一原子力発電所の放射能漏れから逃げるため、転々と活動場所を移されました。今回、「ともに」という新しい場所でまた頑張ろうと笑顔いっぱいの皆さんを見ることができ、私もパワーをいただきました。

式典では、当法人の利用者の皆さんのビデオレターを披露し、「BELIVE」を一緒に歌ってきました。「ともに」の名前のように、私達も遠く離れた久留米から思いを寄せて「ともに」がんばり、応援していきたいと思います。              (本部長 北岡さとみ)

 

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ビデオレター

 

※多機能事業所「ともに」

精神障害者の生活介護・自立訓練施設を備えている。

同市をはじめ、原発事故で避難を強いられている双葉郡の障害者らを受け入れる。

施設は2階建てで定員20人。

風呂や台所の他、運動や集会に使える多機能スペースを備える。

看護師、精神保健福祉士らが常駐し、利用者のケアに当たる。

緊急用の水、食料を備蓄し、万が一災害が発生した場合には障害者の受け入れ拠点としての役割も担う。

(資料「福島民報」より)

 

2月 滋賀県で開催された「アメニティーフォーラム19」に参加しました

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2月6日(金)から8日(日)までの3日間、滋賀県の大津プリンスホテルにて「アメニティーフォーラム19」が開催され、当法人スタッフの4名が参加しました。

 3名によるレポートをここで紹介します。

 

 

北岡賢剛氏(社会福祉法人グロー理事長)が長年企画・演出してきた「アメニィティーフォーラム」は第19回目を迎えました。北岡賢剛氏に誘われ、当法人のスタッフは第6回目から参加しています。19年間、大津プリンスホテルを埋め尽くす1,000人以上の参加者。早朝から夜中まで3日間、多くのセッションや講演があり、そのどれもが満足度の高い内容で構成され、リピーターも多いフォーラムです。

また、このフォーラムは同時に、厚生労働省の幹部職員や国会議員も登壇される政治の場でもあります。当初は障害者福祉だけでなく「日本の社会」をどうしていくのかと、例えば、若い学生も連れて大勢で参加したくなるような新しい息吹を与えるフォーラムでした。今年の参加者は確かに若者が多かったのですが、日本の障害福祉や介護福祉が閉塞状態になっているためか、どことなくワクワクとする躍動感は少なかったように思います。

個人的には、北山修氏(精神科医・臨床心理士)による特別講演「生々しい何かと脅迫 ~なぜ、作品に巻き込まれるのか~」が印象的でした。江戸時代の浮世絵をもとにしたお話で、私たち世代と時代が異なり育った若者たちは、決して私たちと同じ感覚や認識にはなりえないということ。つまり、「『あの素晴らしい愛をもう一度』なんてことはない」。これから法人の世代交代を図る上で、しっかり肝に銘じておかねばならないと思いました。

このフォーラムも来年は20周年。北岡氏も50歳後半です。少子高齢化社会。これから時代は大きく動きそうです。その時代を切り拓くためにどのような企画をされるのか楽しみです。  

(常務理事 馬場篤子)

 

 

今回のフォーラムでは、一昨年に成立した障がい者差別解消法や、社会福祉法人改革、虐待とそれを防ぐための職員の技術の向上等、昨今の障がい者福祉の現場を取り巻く様々な変化をテーマに、優に30を超える数のセッションが設定され、多くの充実した議論が展開されました。

今回、同フォーラムに参加させていただき、多くの新しい視点を得ることができたことに感謝しています。

中でも、障がい者差別解消法を巡り、これから求められるであろう「障がい者への合理的配慮」と今、まさに求められている「個性的なものを伸ばす社会」の間に存在する大きな可能性を論じた基調講演。

また、日本の福祉水準を諸外国と比較したセッションにおいて、今の日本の状況はかつてスウェーデンが人口減の危機感から支え合いの哲学に変化した頃に似通っているとの指摘。

そして、浮世絵にみる母子関係に精神分析の視点を当て、そこから浮かび上がる日本人のつながりの原型と今日の日本人の和の崩壊を大胆に論じた北山修先生の講演はあまりに衝撃的で、未だその内容を消化しきれず、今も私の頭の中をくるくると回っている状態です。

さらに、行動障害の一連の講座などで得た学問的な視点は、これからの日々の活動の中で常に意識し活かしていきたいと考えています。  (出会いの場ポレポレ 内田)

 

 

今回、「アメニティーフォーラム19」に参加し、時代の流れは日々変わっていっていることをとても強く感じました。私たちの現場での課題を解決することも大事ですが、これからは、地域や異業種の方々の課題を一緒に考えていくことが必要になっていくと思います。

そして、小さなつながりもつながっていけば大きなつながりに変わることがあるかもしれませんので、これからも多くの人と関わって力になっていけたらと思います。

まずは、私たちのことを皆さんに知ってもらうところから始めていこうと思います。

(夢工房 野瀬 渉)

 

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■アメニティーフォーラム

毎年2月上旬に滋賀県大津市で開催される障がい者福祉の大規模なフォーラムです。

今回は第19回目で、障がい者福祉に興味・関心のある方々が全国から集まる日本最大級の催し。

著名人や国会議員、関係省庁、自治体、支援団体などの主要な方々が登壇し、講演やパネルディスカッションを行う他、コンサートやパフォーマンス、バリアフリー映画の上映など多彩な催しが行われます。

 

1月10日(土)・11日(日) 「コンサート&講演会」を開催しました 重度障がい者や障がい当事者の地域生活の支援について考える機会となりました。

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2015年1月10日(土)・11日(日)の両日、難病のため気管切開で声を一度は失いながらも現在は歌手である青野浩美さん(京都府)と、とりわけ重い障がいのある方の地域生活を切り拓いた西宮社会福祉協議会事務局長の清水明彦さん(兵庫県・青葉園前園長)のお二人をお招きし、「コンサート&講演会」を開催しました。

この行事の開催にあたっては、実行委員会の「重度障がい者の地域生活を考える会」を立ち上げ、当法人を始め久留米市内の重度障がい者の支援に関わる事業所や団体が一体となり、広報活動や当日の運営などに取り組みました。

1日目の会場は出会いの場ポレポレで開催し、参加者は90名。2日目は聖マリア学院大学で開催し、111名のご参加をいただきました。

 

チラシ(表) 開催チラシ

 

今回の「コンサート&講演」は、難病を患い気管切開を余儀なくされながらも声楽家の道を切り拓いた青野さんの体験談を交えてのコンサートから始まりました。

会場に歌声が広がった時は、カニューレ(※)を装着されているとは思えないほどの美しい声に驚くと共に、気管切開をした人はよどみなく歌う事が出来ないのではというこちらの意識を変えました。

青野さんは、医師から「気管切開した人が歌えるようになった前例がないので無理だ」と言われながらも諦めずに、適合するスピーチカニューレ(声を出すことができるカニューレ)に何度も挑戦。ついには歌えるようになった実体験から、「前例がないからといって諦めるのではなく、前例がなければ作ればいい」という力強いメッセージをいただきました。

最後の曲は「BELIVE」。曲中の「悲しみや 苦しみが いつの日か 喜びに変わるだろう…」という歌詞に深い思いを込めて歌われ、多くのエネルギーと元気をいただきました。

 

次に、清水さんが登壇され、重度障がい者の地域生活を切り拓いてきた数十年に亘る実践をもとにお話をしていただきました。中でも、「当事者の“地域で役割を持って生きる私”という主体性が、制度やサービスの枠にはめられることで保護的に始末されていないか。当事者を主体から外さず中心に置き、傍にいる人が心を一つにし共に鳴らしながら物語を一緒に創っていくことが大切」という言葉は心に残り、とても考えさせられる内容でした。

最後に「介護を受けながら生きていくという点では、障がい者も要介護の高齢者も一緒であり、高齢化社会が進む中で、障がい者がどう生きているかは高齢化社会においてモデルになるのではないか。結局は、障がい者の生き方を考えることは、自分たちの生き方を考えることにつながる」と締め括られました。

そして、福祉職員へ向けて「何をもってやりがいとするのか。命をむき出しにして生きる障がい当事者に対して、日々、心が鳴らし合うことをやっているか」とのメッセージをいただき、何のために働くのかという原点を見つめ直す機会となりました。

今回の開催は、参加されたお一人おひとりが重度障がい者や障がい当事者の地域生活の支援について考える契機となり、少しでも重度障がい者の当たり前の地域生活がこの久留米で進んでいくような機運の醸成につながったと確信しています。このような機会をこれからも創っていきたいと思います。

                 (「重度障害者の地域生活を考える実行委員会」 中野みどり)

 

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※カニューレ 気管切開された方が用いる空気の通路となるパイプ状の医療器具

 

11月 人命救助研修を行いました

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11月8日と11月15日の2日間、久留米消防署より救急救命の講師(3名)に来ていただいて、出会いの場ポレポレにて人命救助についてのお話と実際に心肺蘇生法の手順とAED(自動体外式除細動器)の使い方を学びました。私は以前学んだことがありましたが、いざやってみるとなかなか出来ず苦戦しました。しかし、消防署の方に一つ一つ丁寧に教えていただき、また何度も繰り返し行うことで少しずつ出来るようになっていきました。

 

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その後は、ひたすら2分間の心臓マッサージを行う体験をさせていただきました。2分間という時間は短いようですが、いざやってみると、とても長く感じるもので、終わった頃には手のひらが真っ赤になるほどでした。短いようで長いこの2分間は生死を分ける大切な時間なのだと考えさせられました。

人命救助は一分一秒を争い、その時間が、その後を大きく変えてしまいます。私自身もいつその場面に遭遇するか分かりません。今回学んだことを研修の中だけで終わらせるのではなく、もう一度振り返り、家族や友達など周りの人に発信していきたいと思います。 

(出会いの場ポレポレスタッフ 碇)

 

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7月 第26回全国グループホーム等研修会に参加しました  北摂杉の子会の施設も見学しました

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7月24日・25日、神戸ポートピアホテルにて、第26回全国グループホーム等研修会~近畿地区大会~が行われ、当法人より4名が参加しました。

大会のテーマは、「地域の中で安心できる住まい、暮らしを創造していく」。

 

初日の基調講演では、神戸百年記念病院看護師の野村真波さんが、「障害を乗り越えて…」という演題で講演をされました。交通事故で右腕をなくされた当時の事から治療、リハビリの苦しみ、障害を乗り越えてのパラリンピック水泳日本代表としての挑戦などを、明るく、時には声を震わせながら語っておられました。お話をお聞きして、障害の受容の過程での苦悩や、周りの支え、仲間の大切さを教えていただきました。

 

次に、「終の住まいとしてのグループホームをどう考えるか」というテーマで、各団体の代表者と厚生労働省の方を交えて座談会が行われました。グループホーム・ケアホームが一元化される中で、障害者の地域生活がどのように進んでいくのか、本当に誰もが地域で生活していける「共生社会」の実現をどう目指していくのか、どのような現状なのかなど、熱心に討議されました。

 

2日目は、当法人の参加者4名がそれぞれ、「GHの高齢化対策と今後の対応を共に考える」や「GHにおけるホームヘルプサービス等の利用」「GHの事業展開について」「生活支援員、世話人さんの思いをぶつけよう」というテーマの分科会に参加し、今後のGHとして余暇支援の充実や高齢化に向けての準備、ご本人の意見を反映した運営など考えるよい機会になりました。

 

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研修会終了後は、大阪府高槻市に本部を置く、社会福祉法人「北摂杉の子会」の施設を見学させていただきました。

松上理事長自ら法人の説明をしていただき、「レジデンスなさはら(グループホーム)」や「ぷれいすBe(生活介護・就労継続支援B型・短期入所・日中一時支援)」「ジョブジョイントおおさか」「たかつきブランチ(就労移行支援事業、自立訓練事業)」の施設見学に同行・説明をしていただきました。

各施設では、それぞれ自閉症や発達障害に特化した取り組みがなされており、今までの構造化に関する認識やどのような配慮が必要か考える機会をいただきました。(前田 力哉)

 

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7月 社会福祉法人あさみどりの会が、新園舎「さわらび園」を竣工。 お披露目会に出席しました

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7月20日(日)、名古屋市にある「さわらび園」の新園舎竣工・お披露目会に出席しました。

同園は、社会福祉法人あさみどりの会が運営する児童発達支援センターです。

あさみどりの会は、42年前、障がいのある幼児の早期療育の重要性を考え、お母さんが子どもとしっかり向き合い、

子ども達が一人の人間として幸せな人生が送れるように力をつけていくための母子通園施設としてスタートしました。

当日、到着して先ず目に飛び込んできたのは、おとぎの国のお城のような外観で、びっくり。

子ども達は「わぁ、ディズニーランドだ!!」と声をあげたそうです。

園内には活動・訓練・相談室があり、待合室にカウンターテーブルや椅子が設置され、

当日も親子でゆっくりとくつろいでおられました。

その光景を見ながら、島崎春樹理事長は、「楽しんで利用していただくことで建物は生きてきます。

それが設計を手掛けた者の喜びです」と言われました。

3階に上がると、ひときわ豪華な母親カウンセリング室がありました。

ここにお母さん方が集まり、お互いに研鑽を深める場をとても大切にされている事がうかがえました。

また、同会は法人設立前から保護者や市民有志の皆さんで資金作りの為のバザーやイベントを開き、

ボランティア養成にも力を注いで来られました。

お披露目会には、40年~50年の長きに渡りボランティアとして続けて来られた方々も大勢参加されていましたし、

幼児期を「さわらび園」で過ごした親子等、多くの皆さんが駆けつけておられ、

歴史の重さを感じるお祝い会でした。 (野田 文子)

 

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当法人は、長年、島崎春樹理事長(80歳)に支えられてきました。

 

IMG_4557 島崎春樹先生

 

「あさみどりの会」の島崎理事長との出会いは、17年前、平成9年の夏休みでした。

当時、「障がいの重い方の暮らしの場を地域につくる」ために、

教員や保護者など大勢で全国の先進地を視察に行っていました。

その一つが、名古屋市にある「あさみどりの会」のグループホームづくりでした。

島崎理事長自らが施設長をされているホテルのような建物の「べにしだの家」にも驚きましたが、

平成元年という早い時期から取り組んでおられたグループホームづくりについてのお話をお聴きし、

目の前がぱっと開けたような気がしました。早速、講師として久留米に招聘し、

久留米養護学校(当時)にて講演をしていただきました。

その時、私たちは「法人設立をしたほうが良いのだろうか」と迷っている段階でしたので、

島崎理事長に相談。「是非、やったがいい」と背中を押していただきました。

その時以来、島崎理事長は「島崎春樹先生」になり、遠い名古屋の地ではありますが、

実質、当法人の相談役をお引き受けいただいたようなものでした。

それから、違う顔ぶれの教員や保護者、職員達を連れて、幾度となく名古屋を訪れ、お話をお聞きしたものです。

また、島崎理事長は建物の設計がとても得意な方です。

「出会いの場ポレポレ」の設計においても何度もこちらから案を送り、図面を書いていただきました。

それ以来、「カリブ」から「チェムチェム」「ニュンバ」「三原さんの家」「こりんず」まで、

グループホームの改造設計を相談すると、わざわざ現地を見に来てくださり、図面化していただきました。

個人的にも法人経営で悩んだり、落ち込んだりする度に、

「人生は徒労の連続だ」「やろうとすることは運動だ」と励まされてきました。

今年(平成26年)の3月、「あさみどりの会」は、生涯を通じて障害者福祉に力を注ぎ、

「この子らを世の光に」の著書で有名な糸賀一雄さんの生誕百年記念式典にて、糸賀一雄記念賞を受賞されました。

そして今年の7月、全国に先駆けて42年前に建てられた「さわらび園」を次世代に引き継ぐために、

島崎先生設計のもと、新園舎として完成。この11月には、理事長・理事職を退任されます。

これまで、偉大な島崎春樹先生に当法人を支えていただいたこと、本当に光栄に思っています。

そして、まだまだお元気でいらっしゃるので、当法人の相談役は続けていただきたいと願っております。 (馬場 篤子)

 

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今回、新園舎を視察させていただき、建物の設計などにこだわっておられる点に多くを学びました。

「お母さん達は悩みを抱えて来られるからこそ、初めてやって来るお母さん達がこの場所で元気にならなければならない」

「お母さんや子ども達が行きたくなるような場所を作りました」

園内の説明の中で、このような言葉が印象的でした。

また、新園舎には、地域の皆さんが気軽に足を運べるような工夫がされていましたし、

子どもが成長して成人になっても頼れる場所となり、

元気になれる場所であり続けるためのつながりの場でもあることを感じました。 (北岡さとみ)

 

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6月 第11回日本グループホーム学会大会福島大会に参加しました

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6月21日(土)~22日(日)、福島県郡山市で開催された「第11回日本グループホーム学会大会福島大会」に、19名で参加しました。

開催テーマは「見つめ直そう福島から 地域で生きるということを ~東北の仲間に逢いにきてくだされ~」です。

基調講演では、南相馬市長の桜井勝延さんが「福島の今を生きる」として講演。

震災直後、現場に情報が届かない恐ろしさ、ネットワークの大切さなどを語りました。

2日間にわたるシンポジウムでは、「グループホーム一元化など制度の動向」「消防・防災講座」

「当事者からの声・グループホームで暮らしてみて」など盛りだくさんでした。

また、懇親会やナイトセッション「~福島を語る~」では、多くの皆さんと意見交換し、

交流を深めることができました。

 

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参加したスタッフからの報告です

 

南相馬市や二葉町のグループホームで暮らしていた方々は、放射能の影響でそこで暮らすことができずに別の地域で暮らしておられます。受け入れる側の努力や本人たちの不安な様子、行政との連携等の報告を聞くことができました。

どこでも災害はあり得ることです。グループホームに限らず、高齢化していく地域で暮らすには、災害に備えて日頃から見守りや声かけなど周囲との関係性をもつことが大切だと考えさせられました。

また、会場ではサテライト型の居住が紹介され、相談支援の必要性を感じた次第です。(相談支援専門員 大力陽子)

 

 

今回、石巻などの被災地訪問、福島大会の参加を通して、施設同士の横のつながり・地域とのつながりがとても重要という点に改めて気づきました。

実際に被災地の現場を見て、防災に備えることの大事さ、地域や他機関とのネットワーク、行政とのつながりなどを密にしていかなければならないと感じました。(夢工房 増﨑友見)

 

 

東北での開催という事で、石巻~南相馬等も見学しました。

初日は、NPО法人あさがおさんやNPO法人コーヒータイムさん、今もまだ人が住んでいない避難区域を見学。そこで多くの皆さんの話を聞く事ができ、とても貴重な体験をしました。

2日目からは学会に参加。当事者の皆さんが語るシンポジウムもあり、生の声を聞くことができました。就労を担当している私は、グループホームの事を考える機会が仕事の中ではほとんどありませんが、今回の研修では、就労→暮らし、暮らし→就労という考えを大事にしなければならない点を学ぶ機会となりました。

今後、常に暮らしのことも視野に入れていきたいと思います。(惣菜処ぽれぽれ 山下 剛)

 

 

今回、学会に参加してグループホーム一元化に向けての話や当事者の思いなどをたくさん聞くことができ、とても学ぶことが多かったです。特に当事者が話された内容は、私もグループホームの支援者の一人として考えさせられる点が多々ありました。今回の学会を参考に、今後の仕事に活かしていきたいと考えています。

また、学会の前日、被災地にも行きました。私は、今回で3度目の被災地視察です。震災から3年経ちましたが、未だに復興が進んでいない光景は3年前のままでした。

「自分は震災にあっていない」と、多くの人が震災の事を他人事のように考えているのではないでしょうか?実は、私もその一人でした。ただ被災地に行っただけで終わるのではなく、今回出会えた人々とのつながりを大事にして、少しでも何かできることを今から探していきたいと思います。(出会いの場ポレポレ 児玉元気)

 

 

「我々は、日本全体に希望を持たせるような仕事をしているのか」「福島から始めなければ日本の復興はない」「福島の現場から悔しさ、空しさ、そして希望を全国に伝えていきたい」

これは、福島第一原発から20km圏内の或る自治体の首長が、学会の基調講演で語った内容です。今回の出張において最も印象深いお話であり、今もその気骨のある言葉について考え続けています。(出会いの場ポレポレ 内田)

 

 

IMG_0390  仙台空港にて

 

 ※当法人は、昨年6月、「第10回日本グループホーム学会大会福岡大会」の事務局を務めました。

九州で初めて開催された大会です。   →詳細はこちら 

フォーラム・プロジェクト・研修頁の「フォーラム・シンポジウム」コーナーに掲載しています

ポレポレ倶楽部 研修部からのご報告 6月 医療研修を実施しました

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ポレポレ倶楽部(出会いの場ポレポレの後援会)の今年度の研修は、医療に重きを置いて実施することになりました。

その第1回目として、6月14日(土)、神経内科医の西村靖子様をお招きし、

「身近な難病」と題して、難病、特にパーキンソン病についてお話をしていただきました。

地域の皆さんやポレポレスタッフ、保護者等関心のある方々40数名が集まり、熱心にお話を聞きました。

 

 講演では、増加傾向にあるパーキンソン病の症状、本人の主訴など日常生活に支障が出る病気の特徴やそれに対する周囲の人の接し方などを教えていただきました。薬のこと、言葉の掛け方など症例をあげながら具体的にお話していただいたので、自分自身が罹ったり、介護したりするときに大変役立つ知識を得ることができました。

また、特定疾患の制度上の手続きなどにも触れていただきました。

そして、「どんな病も、医者は手助けしか出来ない、治すのは本人の力、主体性」と言われたのが印象的でした。

今後も医療研修を続けていき、学習を深めたいと思います。(ポレポレ倶楽部 中野みどり)

 

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ポレポレ倶楽部の紹介 →詳しくはこちら

2001年、「出会いの場ポレポレ」を人的・物的に支援する組織として結成。

専門部のひとつ、研修部は、学習会や研修会、見学、視察を多くの方々に呼びかけて実施しています。

会報「ポレポレ通信」を年2回発行しています。

6月「大牟田恵愛園」を視察訪問しました

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6月4日(水)、社会福祉法人キリスト者奉仕会で運営されている事業の障害者就労・自立支援センター「たんぽぽ」を視察させていただきました。

たんぽぽではお弁当事業を行っておられ、1日400食の受注・製造をされています。

厨房は約150㎡と広く、中央に6mのベルトコンベアーがあって、

利用者の皆さんによる流れ作業で効率的にお弁当を詰めておられました。

現在、お弁当は1ヵ月分の献立を事前に作成し、顧客に配布して予約注文。

配達希望日の昼食は10時、夕食は14時まで連絡をすれば配達されるとのこと。

メインディッシュは肉・魚の選択ができ、ご飯の量も無料で増減可能で、

顧客のニーズに対応できる内容になっていました。

 

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出来上がったお弁当は6つのルートで配達されており、

顧客は会社、個人と様々で1個からでも配達されています。

また、個人への配達をすることで、一人暮らしの高齢者などの安否確認の一助にもなっています。

従事されている利用者の皆さんは注文数が増えると励みになって、より一層頑張っておられるそうです。

自分の仕事に自信を持っておられるからだと感じました。

私たちも利用者の一人ひとりが自信と生きがいを持って仕事に取り組み、

みんなが輝けるように支援していきたいと思います。

 

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3月「ふわりんクルージョン2014~明るく楽しい社会的抱摂~」に参加しました

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3月22日(土)・23日(日)、東京両国のKFC(国際ファッションセンター)において、「ふわりんクル―ジョン2014」が開催されました。年度末の全体スタッフ会議の日と重なりましたが、当法人でも障害の重度化、高齢化に備えて早急に準備をしていく必要があると考え、ケアホーム「ニュンバ」看護師の馬見塚幸子さんと一緒に参加しました。

同研修会の主催・共催は、日本地域共生協議会・特定非営利活動法人ふわり・社会福祉法人むそうです。「ふわり」と「むそう」の理事長を務める戸枝陽基さんは、日本福祉大学の学生達を集めて、精力的に「地域支援」を進めている若手の事業者です。行動障害や医療的ケアを必要とする障害者が地域で普通に生きていくことにこだわり、店舗や行動援護、移動支援、ケアホームといった事業をされており、当法人の事業展開とよく似ています。

セッションに登場した戸枝さんは、超重症児の在宅医療に努めている医師の前田浩利さんや松山で訪問介護ステーションを展開している看護師の梶原厚子さんと一緒に、超重症児でも東京で普通に暮らせるように、これから命を賭けてチャレンジしていくと発言。研修会に参加した私たちも、九州の地で他職種連携し、「やらなきゃ!」と思いました。

 

さて、馬見塚さんは、昨年12月からケアホーム「ニュンバ」で勤務しておられます。「ニュンバ」は医療的ケアを必要とする人が多く、これからは医療体制を整えたいと考えていますので、その中心的な役割を担っていただきます。

また、スタッフも「喀痰吸引等研修(医療行為)」を積極的に受け、医療的ケア体制を整えていきたいと思っています。 

(常務理事 馬場篤子)

 

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研修会で学んだことを活かし、しっかりケアをしていきたい

 

「ふわりんクルージョン2014」は、「明るく楽しい社会的包摂」をテーマに、誰も見放さない、明るく、楽しく、豊かな地域の創出を目指そうと、地域や医療、福祉、高齢、子ども、障害と様々なキーワードを軸にして実践者の皆さんが登壇し、熱い議論を交わした2日間となりました。

厚労省からは、新設された生活困窮者自立支援法や春から変わる障害福祉の説明が行われました。また、自民党総務会長の野田聖子さんが「私は母になりました 野田聖子・わが子との愛の闘い」と題して講演。障害児を持つ親として在宅医療を受けている現在を、写真を交えて話される中で、東京都内に重症心身障害児を中心に診察してくださる医師がたった一人であること、その医師が倒れれば息子の命も終わるという不安な中での子育ての大変さがひしひしと伝わってきました。

この後の特別シンポジウム「小児在宅医療・介護の明るい未来」は、医療依存度の高い子どもから子育て支援施策を考えるという視点で行われ、医師からは低出生体重児の増加に伴う医療施設の不足や元気になって退院していく子どもが多い中、医療機器に頼らなければ生きていけない超重症児が増えているなどの報告がありました。

話を伺っていくうちに「医療だ、福祉だ」と言っている場合ではなく、多方面からの整備が必要であり、法とマンパワーとその質の整備においても、もっと医療の解放、つまりケアスタッフでも出来ることを多くしていくことが多くの子供たちを助けることにつながると思います。

今回、研修会に参加し、学んだことを活かして頭に入れ、しっかりケアをしていこうと思いました。 

(ケアホーム「ニュンバ」看護師 馬見塚幸子)